ミドシップでSUV風!?  ホンダ[Z]、今だったら爆売れ説

ミドシップでSUV風!?  ホンダ[Z]、今だったら爆売れ説

「Z」といえばほとんどの人がフェアレディZを思い浮かべるだろうが、実はホンダのも「Z」が存在していた!?初代モデルは軽自動車が360cc時の1970年にスペシャリティカーとして登場、特徴的なリアウインドウの形状から“水中メガネ”の愛称でも知られていた。そして今回、話題にする2代目となるZは1998年に登場、初代とは似ても似つかないSUVモデルとして復活したのだった!!

文:小鮒 康一/写真:ベストカーWeb編集部

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■こだわり全開!! 新しい価値を創造する「Kムーバー」としてライフと共に登場!!

新たな時代の幕開けを予感させる、画期的モデル
新たな時代の幕開けを予感させる、画期的モデル

 軽自動車規格が改定となった1998年10月に登場した2代目Zは、同じタイミングで登場した2代目ライフとともに、新しい価値を創造する、世界基準のスモールカー「Kムーバー」として登場。

 一見するとジムニーやパジェロミニといった軽SUVの一員のように見えるが、実はメカニズムが全く他車種とは異なる。

 なんとアンダーフロアーミッドシップ4WD(UM-4)と名付けられた、エンジンをミッドシップかつ床下に配置して50:50の前後重量配分を実現した非常に凝ったものとなっていたのである。

 ホンダのミッドシップ軽といえばビートが存在しているが、Zは50:50の前後重量配分を実現するために、エンジンを横置きではなく、縦置きかつ横倒しマウントとしたため、全く異なるプラットフォームとなっていた。

 またエンジンを倒して搭載することでリアシート以降をフラットフロアとすることができ、エンジンをフロントに搭載しないことでフロントを全てクラッシャブルゾーンとすることができた。

 そのため世界トップレベルの安全性能を確保することができたほか、小型車並みの室内長を実現することもできていたのだ。

 そして鼻先が軽量かつ、ミッドシップレイアウトで50:50の前後重量配分ということもあり、SUVながらシャープなハンドリングを持っていた点も美点である。

 尚且つ縦置きミッドシップ4WDというレイアウトはランボルギーニ ディアブロと共通するものだったのである。

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■こだわり抜いたからこその弊害!?!?

これだけ手がかかってしまうと当然ながら…..
これだけ手がかかってしまうと当然ながら…..

 ただ、ここまでこだわりまくった仕様であるがゆえに、車両本体価格はNAモデルで114.8万円から、ターボモデルは128.8万円。

 ターボモデルでありながらスタート価格が100万円を切っていたジムニーに対しては明らかに高額であったことが最大のネックで、販売台数は思うように伸びなかった。

 もちろん、その内容を考えればバーゲンプライスと言ってもいい価格だったのだが、価格にシビアな軽自動車ユーザーには賛同が得られなかったためにわずか4年で姿を消すこととなってしまった。

 ただ現在のように軽自動車の高級化が進み、クロスオーバーSUV全盛の時代に登場していればもう少し評価が違っていたと思われ、時代を先取りし過ぎてしまった1台であることは間違いないだろう。

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