■増えるATの走行モード、その必要性ははたして?
電子制御スロットルや電動パワステを代表に電子化が進んでいる現代のクルマは機械的なパーツではなく、ソフトウェアの変更でセッティングやフィーリングをいかようにでも替えることが可能となっている。
その恩恵として挙げられるのが走行モードの変更だ。いまや当たり前となっているエコモードを筆頭に、スロットルの開き方やシフト関係を穏やかにすることで滑りやすい道での運転をサポートするスノーモード、サーキット走行などの際にフィーリングに加え各部の演出まで行なうスポーツモードなど多数。
さらに駆動系、サスペンション、スタビリティコントロールなどを個別にセッティングできるクルマもスポーツモデルを中心に増えている。
セッティング幅が増えると「どれを選んでいいかわからなくなる」という懸念もあるが、場所や気分に応じてセッティングができるのだからありがたい。
行き詰ったら標準的なセッティングに戻せばいいだけのこと。何よりもパーツや技術なしでいろんなセッティングが楽しめるなんて嬉しいじゃん!
【画像ギャラリー】ミッションやシートアレンジ、MINIの種類…… クルマの「多けりゃいいってもんでもないでしょ……?」を考える(6枚)画像ギャラリー■ミニのボディタイプって全部いえますか?
「ミニといえば3ドアハッチバック」というのはもう過去の話。
現在ミニのボディは3ドアハッチバック、コンバーチブル、クラブマン、クラブバン、クーペ、ロードスター、クロスオーバー、ペースマン。なんとひとつの車名のクルマで8つもボディがある。
8つもあると「売っている人でもすぐに全部いえるのか?」とも思ってしまうくらいだ。でもミニの魅力のひとつである“自分だけの1台を作れる”ということを頭に置けば、これは歓迎すべきことといえる。
ここまで増やしたなら、この際10車種まで増やしてギネスに申請してほしい!?
【画像ギャラリー】ミッションやシートアレンジ、MINIの種類…… クルマの「多けりゃいいってもんでもないでしょ……?」を考える(6枚)画像ギャラリー■車高調の減衰調整幅って多すぎじゃない?
足回りを替える際の選択肢としてかなり一般的になっている車高調。いまやストローク量を変えずに車高を変えられることは当たり前なうえに、ダンパーの動き方を変える減衰調整機能も持つ商品も多い。
そのうえ定価20万円程度のものでも30段階、サーキットでの使用も視野に入れた40万円台の車高調では伸び側、縮み側の高速、低速のそれぞれで24段階もの調整が可能なものまで売っているのだ。
ここまで調整幅が広くなると、その広さの必要性に疑問を持つ人が出るのも当然だ。
でもご安心あれ。最近の車高調は減衰調整もしやすく手間は少ないし、室内から減衰調整ができるパーツがオプションで用意されていることもあるのだ。
減衰調整がこれだけ楽になっているのだからせっかくの機能を使わないほうがもったいない!
【画像ギャラリー】ミッションやシートアレンジ、MINIの種類…… クルマの「多けりゃいいってもんでもないでしょ……?」を考える(6枚)画像ギャラリー■ドイツ車のディーゼルは同じ排気量で仕様が多すぎ?
ヨーロッパ車の本国仕様はディーゼルエンジンの需要が多いこともあり、同じ排気量のエンジンでパワーの異なるエンジンを設定することは当たり前となっている。
そのなかでも表に挙げたドイツメーカーのディーゼルエンジンのバリエーションは同じ排気量で最大5種類と超豊富だ。
これだけ多いと「混乱するのでは」とも思ってしまうが、ヨーロッパ車はそもそも装備などの選択肢が非常に広く日本人からすれば注文生産のような感じでオーダーするので、それほど問題はないのだろう。
このやり方は比較的コストのかからない変更でユーザーからのニーズに対応できるのだから、ユーザーもメーカーもハッピーだ。
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