最低地上高10mm 最小回転半径0.1m 最大トルク0.1kgm……実際そんなに違うもんなのか? 選手権【10年前の再録記事プレイバック】

■燃料タンク容量10Lの違い

●アルトは30L、アルトエコは20Lだが、その差はやっぱり大きいのか?

 アルトの低価格グレードの燃料タンク容量は30Lだが、アルトエコは20L。燃料タンクを軽量化した結果ではない。間仕切りを設け、わざと容量を減らした。燃費性能は満タンの状態で測るため、燃料タンク容量10L減らせば、見かけ上は8kg前後の軽量化になるからだ。

 ミライースは30Lで、アルトエコの手段はかなり姑息だが、そこまで今日の燃費競争は激化している。

 一番困るのはユーザー。アルトエコの燃費性能は大幅に向上したが、同じ量のガソリンでノーマルエンジンの1.5倍までは走れない。給油の回数が増えてしまう。10Lの違いでも減らすのは不親切だ。(渡辺)

アルトエコは燃料タンクが小さい
アルトエコは燃料タンクが小さい
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■最大トルク発生回転数1000回転の違い

●ワゴンRは4000回転、ムーヴは5000回転以上だが走りの差はどうだ?

 エンジンの性能では最高出力より最大トルクが重要とされるが、後者の発生回転数も見逃せない。最大トルクの数値が高くても、高回転域で発生したら使い切れない。4000回転を超える領域で速度の上昇が活発になる車種は意外に多い。

 ワゴンRは6.4kgmの最大トルクを4000回転で発生するが、ムーヴは6.1kgmで5200回転。車両重量もムーヴが20kg重いが、エンジンの性格で実用域の加速が物足りない。1000回転の差は大きい。(渡辺)

(写真、内容はすべてベストカー本誌掲載時のものです)

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