■新型投入を販売店はどう感じているのか?
●証言1:首都圏日産店
8月から9月にかけては、改良前の在庫車がかなりあったので、新旧併売のような状態になっていた。旧型では45万円以上の大幅値引きが可能だから売れ行きはよく、今時点ではほとんどない状況だ。
新型だと25万円程度に引き締めている。ただ9月は中間決算セールでキャッシュバック、ナビの割引、オプションサービス、下取り車の高価格買取りなどがあるので売れ行きは一段と好調になっている。
したがって、本当の意味での新型セレナの正確な評価は10月以降と見ている。消費税の引き上げによる買い控えも多少あると思うが、最近は残価設定クレジットの購入者が増えているので、毎月の負担感は軽減されていると考える。
●証言2:首都圏日産プリンス店
新型セレナは現在、日産唯一の収益車だから好調な立ち上がりは大いに期待が持てる。
ほとんどのお客さんがナビ、ETC、ドライブレコーダー、コーティング、フル安全装備の装着希望なので助かる。プロパイロットが着実に浸透し、お客さんに理解が深まっているのは嬉しい。装着率が半分を超えるのは時間の問題かも知れない。
e-POWER車の販売も増えていて、ほとんどが大型グリルを装着したハイウェイスターで占められている。
今回のビッグマイナーチェンジは、ディーラーもいい手ごたえを感じているようだ。
し烈な競争が繰り広げられる、人気の高い5ナンバーサイズミニバンのカテゴリー。日産にとっては、稼ぎ頭のセレナは絶対にコケてはならない1台だ。トップの座を守るべく、これからもあれやこれやと手を打ってくることだろう。
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