■コストパフォーマンスは?
ただし勝つには価格も重要で、ライバル車と同等以下に抑える必要がある。ヴォクシーZSの8人乗りは、エアロパーツ、アルミホイール、スマートエントリーなどを備えて257万円。セレナハイウェイスターSハイブリッド(256万8300円)と同等で、ステップワゴンスパーダS(252万円)よりは装備が充実する。ヴォクシーは特に割安ではないが、ライバル車には対抗できる。
今後の課題は、衝突回避の支援機能を設けることだ。セレナは時速80kmが上限ながら、カメラ方式だから車線逸脱の警報も行う。ステップワゴンもミリ波レーダー方式を採用するが、装着車の価格は350万円弱。上級車のみの設定だが、2014年中に登場する次期型は安価に設定するだろう。ヴォクシー/ノアも装着が急務になった。
最近はトヨタの新型車を試乗すると、乗り心地や内装の質に不満を感じることが多かった。その点でヴォクシー/ノアは、さまざまな部分を進化させている。
思い返せば、かつてのトヨタは、新型ヴォクシー/ノアのようなフルモデルチェンジを繰り返して今の地位を築いた。
【画像ギャラリー】先代モデルの欠点を徹底的に潰して「クラス断然トップ」の出来栄えに!トヨタ3代目ヴォクシー速攻試乗プレイバック!!(15枚)画像ギャラリー■新型ヴォクシー使い勝手 5つのいいね!ポイント
●室内高が高くて広々!
低床化によってクラス最大となる1400mmの室内高を実現して室内広々。小さな子どもなら立ったままの着替えなども可能。
●3列目席も広さアップ!
先代型に比べると3列目席のスペースも広くなり、大人でもしっかり座れる。
●低床で乗り降りラクラク!
今回の低床化による効果を大きく感じるシーンのひとつが乗降時。リアドアの地上からフロアの高さは360mmで、これもクラスナンバー1の低さ。
●3列目席スッキリ格納で荷室も広い!
3列目席の格納も簡単なうえ、収まりもいいので荷室が広く使える。
●運転視界もグッド!
インパネやフロントピラー形状の工夫により、前方も側方も広い視界がいい。
※先代型同様にボディタイプは、5ナンバーサイズの標準仕様と3ナンバーサイズのエアロ仕様があり、ガソリン車には両方のボディタイプが用意されるが、ハイブリッド車は標準ボディのみの設定となっている
【画像ギャラリー】先代モデルの欠点を徹底的に潰して「クラス断然トップ」の出来栄えに!トヨタ3代目ヴォクシー速攻試乗プレイバック!!(15枚)画像ギャラリー■ハイブリッドはどうなのか?
ガソリン車より発売が遅く、2月24日発売になるハイブリッド車は今回試乗できなかったわけだが、そのハイブリッド車の走りも気になるところ。その乗り味はどうなのか? クローズドの場所で少しながらハイブリッドモデルも試乗したという渡辺陽一郎氏は次のように語る。
「動力性能はプリウスと同等だが、車両重量はヴォクシー/ノアが200kg近く重いから、登坂路では少し力不足を感じる。2Lのノーマルエンジンと同等と考えればいい。もっとも、軽くアクセルを踏んで発進したり、巡航中に緩い加速をする時の走りはハイブリッドが滑らか。静粛性も優れ、上質感はノーマルエンジンを上まわる。
車両重量はガソリン車よりハイブリッドは40kg重いが、走行安定性に大差はない。節約できるガソリン代と価格のバランスで選べばいい」
【画像ギャラリー】先代モデルの欠点を徹底的に潰して「クラス断然トップ」の出来栄えに!トヨタ3代目ヴォクシー速攻試乗プレイバック!!(15枚)画像ギャラリー





















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