ターボのN-BOXカスタムと比べてみる
全高1790mmのN-BOXカスタムと、新型ムーヴRSの走りを比べてみる。エンジンはN-BOXカスタムが64ps/10.6kgmの直3i-VTECターボエンジン。新型ムーヴは64ps/10.2kgmを発生する658cc直3ターボ。いずれもCVTを組み合わせている。
新型ムーヴRSとN-BOXカスタムを同じ試乗コースを走ったのだが、久しぶりに“上屋”、“ヨーモーメント”という言葉がよぎったのは驚きだった。試乗コースは都内の一般道である。しかも飛ばしたわけではない。
ちょっとした交差点でハンドルを切って、曲がる時に、新型ムーヴの旋回性能のよさを感じたのである。新型ムーヴの全高は新型N-BOXより135mm低い。その差がばね上のヨー慣性モーメント(走行中のクルマに対し、重心を中心として旋回・静止の働きを続けようともたらされる力のこと)に出ているのだ。
N-BOXは背が高い分、上屋が遅れてきて回転しにくい。新型ムーヴは気構えることなく、普通に交差点をクリアしていくのである。
新型ムーヴの走りは予想以上によかった
N-BOXカスタムは実によくできている。運転していても、忖度なしに、乗り心地は上質だし、ハンドリングも素直だから、意のままに操れるほんとにいいクルマ。
さて、新型ムーヴである。走りに限っていえば(内装関係は別項で)、新型ムーヴは忖度なしによかったというのが本音。というのは、N-BOXを運転していると、ここまでの高さ、広さはいらないと、どうしても思ってしまうのだ。
運転席に座ると、自分の頭の上にこぶし4つほど入るスペースって本当に必要かって思ってしまったのである。繰り返すが交差点やコーナーを曲がるときに、上屋がどうも気になってしまうのである。
アルトやミライースなどのハッチバックほどではないが、普通に走ってしまうところが、新型ムーヴのよさではないだろうか? もちろん後席の居住性を考えるとN-BOXの圧勝である。
新型ムーヴは普段、一人や夫婦、カップルで乗られる方におススメしたい。N-BOXやスペーシア、タントのオーナーの方、一度試乗してみてほしい。コーナーの曲がりやすさをぜひ体感していただきたい。
スーパーワゴン市場が、両側スライドドアを装備したハイトワゴンの新型ムーヴによって、どんな影響を受けるのか、注目していきたい。


コメント
コメントの使い方自分はその逆で
運転席に広さがないと窮屈に感じで駄目です。NBOXを長年愛用してタントに乗ってからだと、もう狭いし小さい。キャンバスもムーブも寸足らずでだめ。
確かにものが積めることにもなれてると
あのタッパがないのはかなり不便になる。
個人的にはムーブリメイクよりも
ムーブコンテを復活させてほしい。
スライドでないのに
NBOXにも対等できうる車内空間はかなり良い。