これが「俺たちとホンダの青春時代」… あの頃を思い出す歴代プレリュード一気乗り試乗会と新型への期待

4代目プレリュード(1991~1996年/国内累計販売台数85,262台)

 3代目までは大人気だったプレリュードということもあり、デビュー当時こそソコソコ売れたものの、右肩下がりの売れ行きになってしまう。NSXと同世代のデザインながら、フロントが決定的にカッコ悪かった~。明確に「デザインで売れなかったクルマ」だと思う。アメリカ市場を狙いすぎたんだと思う。このあたりからホンダのアメリカ一本足打法が始まったかもしれない。

このモデルから3ナンバー化し、4人乗りから5人乗りへ変更。同時期に発売されたNSXの小型版としてスポーツクーペの性格を強めた4代目プレリュード。バブル崩壊の影響もあり販売は苦戦した
このモデルから3ナンバー化し、4人乗りから5人乗りへ変更。同時期に発売されたNSXの小型版としてスポーツクーペの性格を強めた4代目プレリュード。バブル崩壊の影響もあり販売は苦戦した

 乗ると3代目より圧倒的に完成度が高くなり、先代までとはまったく違うレベルだったりする! ワイドになったボディの剛性だけでなく、ニュルのテストから得たノウハウも活かした足回りはシャッキリしている。低速トルクを太らせた2200ccエンジンも素敵。1991年デビューで30年以上前のクルマながら、普通に乗れそう。ちなみにオーディオはカセット。私が買ったNSXもカセットでしたね。

5代目プレリュード(1996~2001年/国内累計販売台数15,127台)

 モデル末期は存在感すら薄れていたプレリュードながら、1996年にフルモデルチェンジを行った。見た瞬間「こりゃダメだ!」と思うくらい”華やかさ”がなかったことを思い出す。ワクワクしないデザインと言い換えても良い。当然ながらデビュー当初から売れず。アメリカでも売れず。すでに2ドアクーペ人気は終わっていた上、セリカやシルビアに完敗した。

従来のコンセプトである「スペシャリティクーペ」へやや回帰が見られた5代目プレリュード。いっぽうで「Type S」というスポーツグレードも用意された
従来のコンセプトである「スペシャリティクーペ」へやや回帰が見られた5代目プレリュード。いっぽうで「Type S」というスポーツグレードも用意された

 とはいえ4代目以上にいいクルマだったことを思い出した。2200ccエンジンは一段とパワフルになり、ATTSというトルクベクタリングも採用。アクセルを開けてハンドルを切るとグイグイ曲がるという特性を持たせた(賛否別れて最終的には支持されず)。5年間で約1万5000台しか売れず、プレリュードの歴史を終わらせることになる。失敗作ながら現存台数が少ないため中古車相場は高い。

 以上、歴代プレリュードをイッキ乗りした。国沢光宏の好みはどうかと聞かれたら、即座に「2代目」と答えたい。このプレリュードに憧れ、1985年にデビューしたアコード(2代目プレリュードと同じ方向性のデザイン)を瞬時も迷うことなく買いました。

今回の「歴代プレリュード一気乗り試乗会」では「見てるだけ」だった新型プレリュード。もうすぐ発売とのこと。楽しみに待っています
今回の「歴代プレリュード一気乗り試乗会」では「見てるだけ」だった新型プレリュード。もうすぐ発売とのこと。楽しみに待っています

 ちなみに間もなく登場となる6代目プレリュードは、圧倒的なハンドリングと、新しい世代のハイブリッドが売りになる。評価やいかに?

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