新型ハスラーの走りは「普通」から「+α+α」に進化!?
一般道での走りはどうかといいますと、全体の質感が大幅に上がっていた。先代ハスラーは「フツーによく走る」ってな感じだったが、新型は「フツー+α+α」くらい?
スズキの新世代プラットフォーム「ハーテクト」は、最新のダイハツアーキテクチャー「DNGA」には負けるけど、ハスラーのそれは環状骨格構造と相まって、先代とは格違いのしっかり感がある。
よって車体の動きの精度が違う! だから走りが上質になったのです。乗り心地もしなやかで、後席でも不快な突き上げはほとんどナシ。なにげにフラット感が高い。
遅めのステアリングギア比とソフトなサスペンションで、ハンドリングは“ゆるふわ”系ながら、ハスラーで峠を攻める人もいないでしょうし、期待以上のリラックスドライブを提供してくださいます。
自然吸気エンジン(NA)は、新開発の超ロングストロークタイプで、12:1という高圧縮比もあり、うおお! というほど低速トルクがある。軽のノンターボは低速トルク命で、各社開発にしのぎを削っているが、スズキのコレはこぶしひとつぶん抜けた感じだ。
新型ハスラー最大の魅力は?
NAのサウンドもスポーティ。アクセルを深く踏み込むと、49馬力の限界であんまりパワーはないし、ちょっと勇ましすぎる音量になるけれど、心地いい音なので耳障りじゃない。自然吸気モデルは、アクセルをあんまり踏まずに、トルクでふわっと走るのが吉だ。
一方、ターボエンジンはキャリーオーバーながら、さすがのトルク&パワー。音も静かだし快適性が高い。高速道路でも余裕だ。
標準装備のACC(先行車追従型クルーズコントロール)をONで、ゆったりクルージング可能。レーンキープアシストもついてるぞ。さすがにゼイタクな感じですね。
先進安全装備、スズキ軽初の全車速での追従機能を備えたACCとレーンキープアシストはターボモデルのみながら、夜間の歩行者も検知する衝突被害軽減ブレーキやハイビームアシストは全車標準装備。
ただ、それらをレスオプションにして8万4700円お安くなる廉価グレードがあるのは玉にキズだ。こういう抜け穴はふさいでほしいッスね。
ということで、新型ハスラー最大の魅力はデザイン! 走りも充分! ただし、お値段はそれなりに張る。
でも、スペーシアとかN-BOXよりは全体的にかなりお安い! それでいいじゃないですか、シアワセならば。
◆新型ハスラー 主要諸元
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