超名門ボルボV60クロスカントリー 雪上で実感 老舗の進化と真価

 ボルボのステーションワゴンモデル「V60」に、プラス65mmの最低地上高を持たせたクロスオーバーモデル「V60 Cross Country(以下V60CC)」。

 その優れた走破性を、自動車評論家鈴木直也が北の大地・北海道の雪上特設コースで試乗チェック!

【画像ギャラリー】北海道の大地を悠々走破!V60CC試乗の様子をギャラリーでチェック!!!

※本稿は2020年2月のものです
文:鈴木直也/写真:ベストカー編集部/撮影:平野 学
初出:『ベストカー』 2020年3月10日号


■最低地上高210mm! SUVテイストをまとったV60

 最近のクルマはSUVが主流だから、雪道をふくむ悪路走破性についてはどれに乗ってもけっこう安心感がある。ボルボについていえばXCシリーズがそれで、XC40~90まで豊富なラインナップが揃ってる。

 ところが、SUVを除外するとアウトドアが似合うクルマが意外に少ない。

ステーションワゴンモデル「V60」をベースに、独自のエクステリアデザインと専用のサスペンションが採用されたクロスオーバーモデルが「V60クロスカントリー」だ

 例えば、ワゴンベースでアウトドア風味のあるクルマというと、国産ではレガシィ・アウトバック、輸入車ではベンツEクラスのオールテレイン、VWのオールトラック系くらいで、思いのほか選択肢が少ないのが現状だ。

 そんななかでボルボV60CC(クロスカントリー)は、まさにそんなニーズに応えるクルマといえる。

 使い勝手や居住性については、一世を風靡したボルボV70以来の長い伝統があり、2018年にモデルチェンジしたV60も文句なしの一級品。

前方に現れた他車、歩行者、サイクリスト、大型動物を昼夜を問わず識別し、必要に応じてドライバーに警告する「City Safety」を装備

 とりわけ、端正なスタイリングや高級感のあるインテリアは以前のボルボとはひとクラスもふたクラスも上質で、昔のV70あたりから乗り換えたらビックリするほどプレミアム感が高まっている。

 そのV60をベースに地上高を65mmも上げ(最低地上高は210mm!)、さらに専用サスでSUVルックに仕立てたというのが、V60CCの成り立ちだ。

■その意外な“剛脚ぶり”に驚く

 ノーマルV60のAWDはすべて後輪をモーターで駆動する“ツインエンジンAWD”だが、このCCだけは254psの2Lターボ+ハルデックスカップリング式のメカニカルAWD。

 真面目にオフロードでの走りを意識していることがうかがえる。

254ps/35.7kgmを発生する2Lの直4ターボ。通常はFFだが必要時には瞬時に50%のトルクを後輪に配分する

 そのタフな走破性を証明すべく、今回の北海道試乗会では特設コースに20%降坂路やモーグルセクションを設定して走ってみたわけだが、この程度の人工セクションは「屁でもない」とばかり、雪を蹴散らしてガシガシ走破。

 コックピットに座ると凄い高級感があってエレガントなのに、いざ走らせるとデコボコの悪路や雪道もなんのその。

ヒルディセントコントロールは、ドライブモードを「Off road mode」にすることで作動する

 予想以上のタフな走破性を秘めているのが実感できる。

 特に感心したのは、踏み荒らされたガタガタの雪面でもかなりのレベルまで優雅な乗り心地がキープされることと、スタッドレスのグリップ限界に至るまでステアフィールや操安性に一貫した信頼感があること。

 安心感というのは数字で表わしにくい評価指標だが、雪道におけるボルボV60CCの走りに絶大な安心感があったということは、これはもう自信を持って言える。

ロードクリアランスが重要となる斜路へのエントリーやモーグル路面も、そつなくこなす

 最近ご無沙汰になっているスキーに「また出かけたいなー」と思わせる、そんなワクワク感が、このボルボV60クロスカントリーにはあるってことですよ。

かつてのベストカーラリーチームでドライバーを務めた田口幸宏氏と再会。ドライバーが気を失っても助手席の人間がパーキングブレーキスイッチを引くことでブレーキがかかる、緊急ブレーキを解説してくれた

■V60 Cross Country諸元
・全長×全幅×全高:4785mm×1895mm×1505mm
・ホイールベース:2875mm
・最低地上高:210mm
・車両重量:1810kg
・エンジン:直4 DOHC+ターボ
・総排気量:1968cc
・最高出力:254ps/5500rpm
・最大トルク:35.7kgm/1500-4800rpm
・トランスミッション:8速AT
・JC08モード燃費:11.6km/L
・価格帯:564万~664万円

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