【ホンダらしい気持ちよさはあるのか!?】地味だけど実力派! 新型アコード試乗で見えた本質


 2017年秋の北米投入から遅れること約2年。ホンダ「新型アコード」が2020年2月21日に日本発売された。

 フルモデルチェンジを受け10代目となった「アコード」は、世界的に見ればホンダの大黒柱となる4ドアセダンだ。その気になる新型に、清水草一氏が試乗! ホンダらしい走りの気持ちよさは、新型にもあるか!? チェックする。

※本稿は2020年3月のものです
文/清水草一、遠藤徹
写真/中里慎一郎
初出:『ベストカー』 2020年4月26日号

【画像ギャラリー】初代アコードからこんなにもサイズアップ!? 10代目 新型アコードの詳細をチェック!!


■地味セダンの汚名返上!? 新型アコードのデザインをチェック

 一部で「地味セダン」の烙印を押されている新型アコードだが、それは「日本じゃあまり売れないだろうな」と思うからで、クルマ自体はぜんぜん地味じゃない!

 まずスタイリング。顔付きはホンダの定番ながら、ヘッドライトはLEDがビビビと9個も並び、グリルまわりもよく見れば相当アグレッシブ。サイドには前から後ろまでピキピキにエッジの立ったキャラクターラインが走り、リアの形状はアウディでいうところのスポーツバック的でありながら、独立したトランクを持っている。とにかくめっちゃスポーティでスタイリッシュだ。それでいて癒し感もあるのだから不思議。

10代目となる新型アコード。全長×全幅×全高:4900×1860×1450mmで、先代モデル比でホイールベースが55mm延長されているが、全長は45mm短縮されている。価格は465万円
クーペライクな美しいリアスタイルを持つ新型アコード。タイヤサイズは235/45R18
落ち着いた印象のインパネ。センターコンソールにはドライブモードスイッチが備わる。素材と仕立てにこだわったレザーシートを標準装備。先代に比べ座り心地とホールド性能、運転のしやすさが向上している

 ルーフラインを見ると、後席の頭上は狭そうに見えるが、実際に座ってみると、身長175cm(座高高め)の俺でもヘッドクリアランスに問題はナシ。視界は前に向かってなだらかに広くなるので、意外なほど開放感がある。そして足元はメチャメチャ広い! トランクの広さにもビックリ(573L)! Sクラスよりデカいやんか! 全長4900mmのFFセダンだけのことはある。

 インテリアは決してゴージャスではないけれど、適度に高級で落ち着いているのが好印象。アクセントの木目も嫌味がなくていい感じだ。

先代に比べ55mmホイールベースを伸ばし、膝まわり空間が50mm広くなった新型。身長175cmの清水氏が足を組んでも余裕
トランクは573Lの大容量。後席背もたれを前倒しすることで、さらに荷室を拡大できる

■しなやかかつスポーティ! 欠点が見つからない走り

 走りのほうはというと、乗り心地はとってもしなやか。中上級セダンの世界的トレンドは「しなやかスポーティ」だけど、まさにそのど真ん中を行っている。ドライブモードを「スポーツ」にすると、パワートレーンはもちろんのこと、アダプティブダンパーがサスもスポーツ方向に可変させるが、固いとは感じない。同時に電動パワステもどっしり落ち着く。よって高速道路では、パワーモードのほうがラクだしおすすめだ。

世界的トレン ドである「しなやかスポーティ」のど真ん中を行く走りを見せた

 心臓はe:HEVの2L版。弟分のインサイトは1.5Lのハイブリッドだが、それと比べるとはっきりパワフルだし、静かで快適だ。アクセルを床まで踏み込むと、クワーンとリニアに回転が上昇し、発電機のはずなのにホンダらしい高回転高出力感が味わえる。パワーモードならサウンドも刺激的だぜ。巡行ではエンジン直動も併用されて効率アップを図るが、切り替わりはまったく自然で、そんな複雑な制御をしていることを感じさせない。

同じハイブリッド方式だが、1.5Lのインサイトに比べると明確にパワフルさが違うという清水氏

 アクセル/ブレーキのペダルタッチも節度があって疲れないし、本当に快適だ。それでいてコーナリングもメッチャいい。このクルマ、欠点がないやんけ!

 お値段は465万円で、月販目標台数はたったの300台。でも、これに乗ってりゃ、Eや5やA6はいらんという、アメリカ人の気持ちがわかる気がする。さすが世界のベストセラーセダン! 日本じゃデカすぎるけど、とってもいいクルマです。

次ページは : ■遠藤 徹氏が指南する新型アコードの買い方

最新号

ベストカー最新号

【新型プリウス デザイン判明!!】 EVスポーツで「セリカ」復活|ベストカー6月10日号

 外出自粛が続く今、自宅で紙の「ベストカー」本誌を眺めるのもいいものです。本日5月10日発売のベストカー6月10日号、注目企画はトヨタのこの先のパワーユニット戦略を暴くスクープ。水素燃焼エンジンやe-FUELの開発状況にも迫ります。  その…

カタログ