新型N-ONEの変わったけど変わらぬ魅力 走って楽しい6速MTが追加

■長く愛されるモデルになる素質は十分にある

豊富なカラーバリエーションもN-ONEの魅力。全26色が設定され、グレードによって選択できるボディカラーが異なる。こちらはクリスタルブラック・パールのRS(CVT仕様)
豊富なカラーバリエーションもN-ONEの魅力。全26色が設定され、グレードによって選択できるボディカラーが異なる。こちらはクリスタルブラック・パールのRS(CVT仕様)

 新型N-ONEの月販目標台数はわずか2000台。N-BOXやN-WGNが1万台以上売れているのに対しては、相当に控えめな数字だが、ホンダ広報担当者によると、「新型N-ONEを求めていたお客様へ、きちんと届けることが目的」だという。

 なおマニュアル比率は当初、2割弱と想定していたとのことだが、実際には3割以上に達しているという。新車でマニュアル車を購入する顧客が、まだこれほどいたのは、正直なところ驚いた。

N-ONEのスタイリングの原点となったホンダN360。その魅力は色あせない
N-ONEのスタイリングの原点となったホンダN360。その魅力は色あせない

 それほどにN-ONEは、マニュアルミッション仕様が待ち焦がれられていたモデルなのだ。ホンダの中にも、「買いたい」という人が相当数いるようで、自分たちが欲しい理想のクルマを作り上げたような印象をうけた。

 このN-ONEが大ヒットすることは、おそらくないだろう。だが、フィアット500やMINIのように、形を大きく変えなくとも、長く愛されるモデルになる素質は十分にあると思う。

 販売価格は、NAエンジン車が159万9400円~191万2900円、ターボ車が188万9800円~202万2900円。RSは199万9800円(ターボCVT、6MT共通、FFのみ)となる。

 200万円ちょっとで、最新の6速MTが手に入るのは、ほとんど奇跡だ。新型N-ONEは、ホンダがファンのために開発したクルマであり、ドライビングを存分に楽しんでいただきたい一台だ。

新型ホンダN-ONEのグレードと価格
新型ホンダN-ONEのグレードと価格

【画像ギャラリー】新型N-ONEを初代やN360とじっくり見比べてみよう!(33枚)

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