■長く愛されるモデルになる素質は十分にある
新型N-ONEの月販目標台数はわずか2000台。N-BOXやN-WGNが1万台以上売れているのに対しては、相当に控えめな数字だが、ホンダ広報担当者によると、「新型N-ONEを求めていたお客様へ、きちんと届けることが目的」だという。
なおマニュアル比率は当初、2割弱と想定していたとのことだが、実際には3割以上に達しているという。新車でマニュアル車を購入する顧客が、まだこれほどいたのは、正直なところ驚いた。
それほどにN-ONEは、マニュアルミッション仕様が待ち焦がれられていたモデルなのだ。ホンダの中にも、「買いたい」という人が相当数いるようで、自分たちが欲しい理想のクルマを作り上げたような印象をうけた。
このN-ONEが大ヒットすることは、おそらくないだろう。だが、フィアット500やMINIのように、形を大きく変えなくとも、長く愛されるモデルになる素質は十分にあると思う。
販売価格は、NAエンジン車が159万9400円~191万2900円、ターボ車が188万9800円~202万2900円。RSは199万9800円(ターボCVT、6MT共通、FFのみ)となる。
200万円ちょっとで、最新の6速MTが手に入るのは、ほとんど奇跡だ。新型N-ONEは、ホンダがファンのために開発したクルマであり、ドライビングを存分に楽しんでいただきたい一台だ。
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