衝撃のボルボ全車電動化で実際どう?? XC90リチャージは国産電動SUV以上の実力派!?


ハイブリッド走行での「走り」の実力は?

 ハイブリッドモードでは信号からのスタート時はアイドリングストップからモーターだけで走り始めて、後追いでエンジンが始動する。2370kgの車重なので、これを停止状態から動かすのにはかなりのエネルギーが必要。その最初の転がりをモーターが行うことで燃費節約に貢献するのだ。

 バッテリーがゼロになっていても停止時からのスタートではモーターアシストが常におこなわれたので、そのぶんの電力は確保されているらしい。

今回の試乗会での走行距離は約300km、燃費はバッテリーによるモーター走行も含めて11.0km/L台だった

 今回の試乗会での全走行距離は約300kmで燃費はバッテリーによるモーター走行も含めて11.0km/L台と非常に優秀だった。写真にもあるように砂浜を走行できる千里浜を走ったのだが、リアモーターのAWDゆえに不整地でも問題なく走行できた。

 試乗では立山方面に向かい、雪の残る山深く走ったがエアサスゆえの乗り心地が快適で、やんわりしている割にコーナーではふんばるロールでコーナリング性能は思いのほか高かった。タイヤは275/40R21を前後に履いていて、そのパフォーマンスをしっかりと生かすサスになっている。

 金沢への帰路は北陸道を走ったが、パイロットアシストによるACC(先行車追従型クルコン)+LKA(レーンキープアシスト)によって疲れ知らずのクルージングができた。

国産PHEVと比較するとどう?

国内SUVのPHEVモデルは、RAV4 PHV、アウトランダーPHEV、エクリプスクロスPHEVの3車種。XC90 リチャージは、これらにないエグゼクティブな室内環境を体感できる

 国産PHEVでは現在発売が中断されているRAV4 PHVやアウトランダーPHEV/エクリプスクロスPHEVがあるが、これらと比べてもXC90は車格が上なので単純比較できない。

 加速力ではRAV4 PHEVはいい勝負をするだろう。ただ、機能面では三菱の両EVは急速充電も可能だ。また室内電源に100Vコンセントは装備されていない。

 とはいえXC90 リチャージを選択する人にとってはどうでも良いことだろう。このエグゼクティブな室内環境は国産のPHEV/SUVにはないもの。

 さらに電動化を旗印に環境への一手を次々に打ち出すボルボに乗ることは、グリーンビジネスが注目され始めている今、既にそれ自体がステータスになっているのだ。

【画像ギャラリー国産SUVのPHEVモデル「トヨタRAV4 PHV」、「三菱アウトランダーPHEV」、「三菱エクリプスクロスPHEV」をみる