【ジムニー、スイスポ、ワゴンR…】クルマ好きを最も熱くさせるスズキ名車たち

■アルトワークス 2015年12月追加設定

スズキ・アルトワークス。価格は161万7840円(5MT/5AMT同額)
スズキ・アルトワークス。価格は161万7840円(5MT/5AGS同額)

今から31年前の1987年2月、スズキはアルトワークスを投入した。心臓は軽自動車初の直列3気筒DOHC4バルブターボだ。初代ワークスは64psの自主規制が敷かれるほど強いインパクトを放っていた。

歴代のワークスは刺激的で、運転するのがめちゃくちゃ楽しかったが、残念ながら21世紀になってエコの風潮が強くなると整理されてしまった。が、スズキは他のメーカーとは違う。密かにアルトワークスの復活を画策していたのである。

現行のアルトは2014年12月に登場した。このときはエコカーだけだったが、年明けにターボRSを送り込んでいる。R06A型直列3気筒DOHCにインタークーラーターボを組み合わせ、トランスミッションは2ペダルマニュアルの5速AGSだ。変速時にショックが出るのが気になるが、慣れてしまえばスムースな加速を引き出せる。

翌年末には真打ちのアルトワークスを送り込んだ。ターボRSのエンジンをベースに、ECUなどに手を加え、さらに刺激的な加速を実現した。また、5速MTを設定するなど、クルマ好きのツボを上手に抑えている。当然、ハンドリングも群を抜いて気持ちいい。

■エスクード 2015年10月発売

スズキ・エスクード。価格は234万3600円〜258万〜6600円
スズキ・エスクード。価格は234万3600円〜258万6600円

長い間、本格派のSUVとして多くのファンを魅了してきたエスクードは、SX4 Sクロスと基本コンポーネンツを共用するクロスオーバーSUVに生まれ変わった。2WDも設定するなど、軟弱になったように感じたが、スズキは日本のエスクードファンを捨ててはいない。登場から2年足らずで大がかりなマイナーチェンジを断行し、駆動方式をオールグリップと呼ぶスズキ独自の電子制御4WDに絞ったのである。エンジンも変わった。

エスクードは副変速機こそ装備していないが、実力は非凡だ。専用の制御システムを採用したこともあり、低ミュー路や悪路での踏破性能はクロカン4WDに肉薄する。しかも高速道路や山岳路でも一体感のある気持ちいい走りを身につけた。新しい心臓は1.4Lの直列4気筒DOHC直噴ターボだ。しかもCVTではなく6速ATを採用し、キレのいい変速を実現している。エンジンはスイフトスポーツのディチューン版だから気持ちよく回り、トルク感も2Lエンジンを凌ぐほど力強い。衝突軽減ブレーキなど、先進の運転支援システムも標準だから、かなり魅力的だ。

■ワゴンRスティングレーハイブリッドT 2017年2月発売

スズキ・ワゴンRスティングレーハイブリッド。価格は165万8880円
スズキ・ワゴンRスティングレーハイブリッド。価格は165万8880円

ハイトワゴンブームの火付け役であるワゴンRは、2017年2月に6代目にバトンを託した。カスタム派御用達のスティングレーは凛々しい顔立ちで、インテリアもスポーティな味わいとなっている。最近はスティングレーといえども、主役はNAエンジン搭載車だ。が、5速MTを残しているところにスズキのエンジニアの心意気を感じる。もちろん、フラッグシップは、ハイブリッドを名乗りターボでも武装したハイブリッドTだ。

注目のパワーユニットはR06A型直列3気筒DOHCにインタークーラーターボとモーター(WA05A)の組み合わせである。トランスミッションはマニュアルモード付きの7速CVTとした。アクセルを踏み込むと軽快な加速を披露し、低回転からターボが威力を発揮する。実用燃費だって悪くない。背は高いが、ハンドリングは軽やかだ。15インチタイヤの採用と相まって接地フィールがよく、粘り腰なので安心してコーナーを攻めることができる。また、衝突被害軽減ブレーキやサイドエアバッグも標準だ。運転が楽しい軽ハイトワゴンを探している人は、ぜひ試乗を!!

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