未来の地球環境を考え、全世界的に自動車メーカーはこの先の電動化モデルに考えをシフトし、ここにきて計画を急いでいるようだ。
そんななか、アウディの2025年までのグローバル目標は「販売台数の1/3を電動化モデルにする!」だ。電気自動車はなんと20車種投入する予定という。
その先陣を切ったといっていいモデルが、e-teon GTだ。電気自動車には一家言持つ国沢光宏氏が試す!! それにしてもこのクルマ、カッコよすぎ!
文/国沢光宏 写真/平野 学
■モデルSにもタイカンにもない魅力を持つ!
今やプレミアムセグメントは急速に電気自動車化が進んでいる。メルセデスは2030年、レクサスは2035年にすべて電気自動車とする旨の発表をした。
翻って現在を考えると、魅力的なプレミアムセグメントの電気自動車って少ない。テスラモデルSは高性能ながら、クルマの概念を当てはめると信頼性で心許ない。事故など起きた際、まったく情報を出さないですから。タイカンもデザイン評価が割れる。
そんななか、登場してきたのがタイカンのプラットフォーム使うアウディのe–tron GTだ。写真をご覧いただければわかるとおり、素直にカッコいいa 爬虫類系のヘッドライトに代表されるクセの強いタイカンとまったく違う雰囲気を持つ。
■最スポーティグレードのRSを試す。0~100km/h加速は3.3秒!
今回試乗したレッドのボディカラー、流麗でステキです。カッコいいクルマは見た人の気持ちまで明るくさせる。美男美女を見た時に感じる「眼福」というヤツですね。
グレードは最スポーティモデルとなる「RS」。前後のモーター合わせ646馬力、0〜100km/h加速3.3秒と使い切れないほど。ガソリン車的な”景色”のドライビングシートに座り、プッシュボタンで起動。Dレンジを押してアクセル踏む。駆動系の遊びなし。
若干のクリープを持たせているため、走り出し時の滑らかさも満足a 街中を流しているかぎり、上質な乗り心地を持つ電気自動車です。
嬉しいのはアクセル戻すと電車のような空走モードになること。電気自動車を最も効率よく走らせるなら電車と同じ制御がいい。加速しアクセル離すと空走。信号などで止まる際、ブレーキ踏んで回生、というもの。アクセル離した時「す〜っ」っと滑走していく感じ、気持ちいい!
回生時の自然な減速感を含め、よく仕上げられていると感心しきり。レクサスの電気自動車も期待しておく。
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