衝撃とも言われた昨年12月に発表されたトヨタのBEV戦略だが、いよいよその先陣となるbZ4X(ビーズィーフォーエックス)をショートサーキットで試乗する機会に恵まれた。プロトタイプとは銘打っているが、まずはその実力の高さに驚いた。
文/高山正寛 写真/萩原文博
【画像ギャラリー】トヨタのBEV第1弾となるbZ4Xプロトタイプの詳細を画像で紹介(28枚)画像ギャラリーBEVで新しい価値を提案する
これまでも前述した昨年の記者発表会、また今年に入ってからの東京オートサロンなどbZ4X自体は実車として確認する機会はあった。それでも太陽の下(屋外)に置かれた車両はやはり印象が大きく異なる。言い換えれば非常にカッコイイ。
bZ4XはSUBARUとの共同開発によって生まれたBEVだ。TNGAの考えには基づいてはいるが、BEV専用に開発されたプラットフォーム(e-TNGA)により、クラスとしては近いRAV4との比較では全長4690mm×全幅1860mm×全高1600mmとそれぞれ+95mm/+20mm/-60mmとロー&ワイドボディであることがわかる。
大容量のバッテリーを床下に搭載しつつ、最低地上高はRAV4と同等を確保。そして圧巻なのはホイールベースがRAV4比で+160mmと拡大されていること。これにより前後席は+55mmとすべての席で快適性を向上させている。
実際、前席はもちろんだが、後席に座るとフラットかつ広い足元だけでなく、空間の拡がりはしっかり感じる。全高が下がっているが、圧迫感自体もほぼ感じることがなく全ての席で快適である。
エクステリアデザインはBEVらしい先進感と前述したように全高を下げることでスポーティ感、さらにSUVの力強さを両立させている。特にホイールべースが拡大されリアのオーバーハングが65mmも短い(RAV4比)のに全体のバランスの良い点は都市部やオフロードでもマッチする新鮮な感覚だ。
先進感はインテリアにも
ドアを開けて乗り込むとインテリアからも新しさを感じる。「トップマウントメーター」と呼ばれる新形状のメーターがその代表的なものだが、簡単に言えばメーターフードが無いことで前方の視界や独特の拡がり感を演出している。
フードが無いことで太陽光や窓への映り込みが懸念されたが、これに関してもフロントウインドウの一部にフィルムを組み込むことでそれらを防止している。考え方として携帯電話やタブレットなどに使われるアンチグレアフィルムに近い。
ただ映り込み自体はうまく防げているし、焦点調整はしやすいのだが、シートの着座位置によってはメーター下部の表示がステアリングホイール上部により隠れてしまう点が気になった。
シートのハイト調整機能を使えば改善できるというが、後述するAWD車に搭載されている前後左右の駆動力を表示するメーターの下部(後輪周辺)の表示は自分の適切なドライビングポジションではやはり見えない。この部分は正直残念だった。
インフォテインメントシステムに関してはセンターコンソールに大画面のディスプレイを搭載。良いなと感じたのはユニット自体が前席側に近いのでタッチパネルによる操作が楽という点だ。
プロトタイプゆえに詳細は未定だが、最近で言えばレクサスNX同様の新世代型のようで、T-Connectはもちろん、OTAによる各種ソフトウエアのアップデートにも対応しているようだ。また音声認識も機能拡大しているようでエアコンなども発話により操作できた。
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