■プロトタイプに試乗!
このワールドプレミアに先立って試乗したプロトタイプは2列シートの5人乗りで、虹色のようなカムフラージュをまとっている。
すでに発売されているクロスオーバーのID.4よりもさらに26cm高いシートに乗り込むと、ワイドなフロントウィンドウによって前方は大きく視界が広がる。
ドライバーの正面には5.3インチの小さなディスプレイ、そしてダッシュボードには12インチのタッチ機能付きモニターがレイアウトされている。
インテリアの仕上げは良質で、カラートリムで華やかさを演出している。
ドライブモードは、ステアリングコラムから伸びたレバーで「D:ドライブ」と「B:バッテリー」が選択できる。
前者はメカニカル抵抗を減らしたセーリング、後者は回生を活発に行う。
スタートは通常のEVに比べるとやや緩慢だが、電気モーター特性のおかげですぐにトルクが立ち上がり、市街地では問題なく交通の流れに乗ることができる。また11.1mの回転直径のおかげで取り回しや駐車を容易にしている。
アウトバーンでのおよそ130km/hの巡行速度では空気抵抗を感じるが、乗り心地はフラットで快適である。
意外だったのはワインディングロードでの安定したロードホールディングで、これも床下におよそ400kgの電池がレイアウトされているための、低重心によるものだ。
このID.Buzzの価格はまだ発表されていないが、およそ6万3000ユーロ(約805万円)からと予想され、ドイツおよび欧州では今年の5月から予約注文が開始、秋から出荷が始まる。
日本での価格や発売時期はまだ明らかにされていないが、おそらく2024年のアメリカでの発売に続くものと思われる。
【番外コラム】日本はID.4が今年上陸予定
VWの電気自動車、IDシリーズは、コンパクトハッチのID.3、SUVのID.4とID.5がすでに市販化されていて、ID.Buzzは第4弾。日本へは最初に今年、ID.4が導入される予定。
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