オデッセイが廃止され上質感に磨きを掛けたステップワゴン
一方のステップワゴンは、上級モデルのオデッセイが廃止され、ホンダのミニバンラインアップで最上級モデルとなった。それに伴い、国内で販売するホンダ車 の中で史上最大の室内空間と、どの席でも快適に過ごせるリビングのような居住性が追求されている。
ステップワゴンのボディサイズは全長4,800mm(一部4,830mm)×全幅1,750mm×全高1,840~1,855mmと、全車3ナンバーサイズとなった。
グレード体系が大きく変わり、AIR(エアー)、エアロモデルのスパーダ。そして、スパーダをベースに上質感をプラスしたスパーダプレミアムラインの3種類。車両本体価格は299万8600円~384万6700円となっている。
ボディの骨格は2,890mmのロングホイールベース化に合わせて、前後のトレッド幅を拡大することで、大きな車体でも直進・旋回時の高い安定性を実現。さらに、リアを中心に遮音材や吸音材を追加するとともに、フロアを高剛性化することで、1 列目から 3 列目までの全席において静粛性や乗り心地の良さを高めているのがセールスポイントだ。
外観デザインは、エアーはクリーンでシンプルなデザインに細めのメッキモールを施して上質感を表現。スパーダは、ワイドかつ重厚なフロントグリルとボディ下端全周に配置したメッキのモールによって、力強さを表現している。そして、スパーダプレミアムラインは、スパーダをベースにプラチナ調クロームメッキ加飾を施すことで、質感を高めている。
インテリアは、水平基調なデザインによって乗る人の視野を安定させることで乗り物酔いを起こしにくい工夫が施されている。エアーは、温かみのあるカラーを用いた明るい室内でリビングのような安心感。スパーダはタイリッシュな印象を与えるダークトーンのカラーで上質な室内空間を演出。スパーダプレミアムラインはスエード調表皮&プライムスムースのコンビシートなどを採用して質感を高めている。
搭載するパワートレインは、最高出力150ps、最大トルク203Nmを発生する1.5L直列4気筒ターボ+CVT。そして2Lエンジンと駆動・発電を行う2つのモーターを組み合わせたe:HEVと呼ばれるハイブリッドシステムの2種類。駆動方式は2WD(FF)を中心に、1.5Lターボ車のみ4WDを設定。燃費性能は、WLTCモードで1.5Lターボ車は13.1~13.9km/L。e:HEVは19.5~20.0km/Lとなっている。
全モデルに最新の安全運転支援システム「ホンダ センシング」を全車に標準装備。先代より、アダプティブクルーズコントロール(ACC)は、全タイプで渋滞追従機能付きへ機能性を向上させたのをはじめ、後方誤発進抑制機能、近距離衝突軽減ブレーキ、オートハイビーム、そして渋滞運転支援機能であるトラフィックジャムアシストを追加し、安全性を向上させている。
また、新世代コネクテッド技術を搭載した車載通信モジュール「ホンダコネクト」を通じて、より安心・快適なカーライフが楽しめるコネクテッドサービス「ホンダ トータルケア プレミアム」 を提供する。
ステップワゴンのパワースライドドアは、従来のハンドル操作に加え、軽く指先を触れるだけで開閉ができる静電タッチセンサー式を世界初採用。また、パワーテールゲート は、開く角度を任意に設定可能なメモリー機能を追加し、狭いところでも使い勝手を向上させている。
そして注目は、大気中の PM2.5 などの微小粒子物質を検知し、空調制御とフィルターの組み合わせで空気を浄化する空調システム「Clean Air(クリーン エアー)」を全タイプに標準装備していること。移動中の乗る人全てにクリーンな車内空調を提供する。
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