高い静粛性とフラットな乗り味でステップワゴンに軍配
今回、試乗したのは、トヨタヴォクシーS-Z 7人乗りとステップワゴンスパーダe:HEVプレミアムラインです。車両本体価格はヴォクシーS-Z 7人乗りが374万円、ステップワゴンスパーダe:HEVプレミアムは384万6700円と近くなっています。
まず、ヴォクシーに試乗して感じたのは先代からの進化。プラットフォームから一新したことがあり、走行中の無駄な動きが非常に抑えられている。同時に先代では物足りなかった先進の運転支援システムもクラストップレベルの充実度となっている。
進化したハイブリッドシステムも従来と比べると、エンジン始動時の揺れや音もかなり抑えられており、よりスムーズさが際立っている。
一方のステップワゴンスパーダだが、個人的には使いやすかったわくわくゲートが廃止されたのは残念なところ。しかし、元々走行性能の高さに定評のあったステップワゴンは、新型になって走行性能の高さに加えて、静粛性の高さが加わっているのがポイントだ。
試乗は高速道路を中心に行ったが、とにかく車内の会話明瞭度が高く、2列目だけでなく3列目に乗っている人の声もクリアに聞くことができた。
ヴォクシーの乗り味は先代から大幅に進化しているのは間違いない。しかしステップワゴンのほうがさらに無駄な動きがなく、フラットな乗り味なので疲れにくいので、セカンド&サードシートに乗っていても快適に移動できるはずだ。
両モデルともにセカンドシートにオートマン機構を設定するなど、これまでフラッグシップモデルにしか設定されていなかった快適装備も装着している。
しかし3列目シートは、ステップワゴンは床下収納式、ノアは跳ね上げ式と異なる仕様だ。跳ね上げ式は後方の視界を遮ることになるので、この点はステップワゴンがリードしていると言える。
デザインは好みがわかれるので、致し方ないが今回の試乗ではわずかなリードでステップワゴンがベストバイとなった。新車の納期に関してもノア/ヴォクシーはすでに1年以上とも言われているので、まだ8カ月で手に入るステップワゴンのほうがオススメと言える。
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