【急発進事故防止の救世主!!】後付けペダル踏み間違い装置を徹底テスト!【PR】

「アクセル見守り隊」を実際にテスト!

「アクセル見守り隊」を装着したプリウスのデモカーでテスト。テスト場所は撮影許可を取った駐車場にて行った。不測の事態に備え、見張り人を付けるなど安全性には徹底した。ちなみに本製品はアクセル開度を制御する装置でブレーキを制御して車両を停止させる装置ではない
「アクセル見守り隊」を装着したプリウスのデモカーでテスト。テスト場所は撮影許可を取った駐車場にて行った。不測の事態に備え、見張り人を付けるなど安全性には徹底した。ちなみに本製品はアクセル開度を制御する装置でブレーキを制御して車両を停止させる装置ではない

 実験車となるプリウス(30系)のエンジンスタートボタンを押すと同時に、ダッシュボード上に装着したスイッチのランプが付き、自動的に「アクセル見守り隊」がオンとなる。

エンジンスターターを押すと、アクセル見守り隊が自動的に起動し、指先にあるコントロールスイッチが点灯する
エンジンスターターを押すと、アクセル見守り隊が自動的に起動し、指先にあるコントロールスイッチが点灯する
アクセルを急に踏み込んでいる時は点滅&ブザー音で知らせる
アクセルを急に踏み込んでいる時は点滅&ブザー音で知らせる

 駐車場でチケットを取るような身体の位置が変わる場合も想定し、早速アクセルペダルを思い切って踏んでみると、「ピー」という音とともに、クルマはクリープの速度でじわじわと前へ進む。

 これは凄い! その速度は最高でも時速7km程度だった。これならば、落ち着いてブレーキに踏みかえができる! ちなみにこの「アクセル見守り隊」の作動範囲は10km/h以内となっている。

アクセルペダルの抑制動作はアクセルを戻すまで続く
アクセルペダルの抑制動作はアクセルを戻すまで続く

 また、バックの時も同様に、「アクセル見守り隊」はきちんと機能する。リバースシフトに入っているときに、ブレーキの代わりに間違えてアクセルペダルを踏んでしまっても、クリープの速度で動くので、慌てずにブレーキ操作ができる。

R(リバース)ギアに入れてバックして急にアクセルを踏むとこの通り、前進と同様、75cmあまりしか進まなかった
R(リバース)ギアに入れてバックして急にアクセルを踏むとこの通り、前進と同様、75cmあまりしか進まなかった

 「アクセル見守り隊」のありなしで、誤発進を認知してからブレーキで制動するまでの停止距離を示した結果が下記の写真だ。

 通常だと、誤発進を感じてからブレーキペダルに踏みかえて止まるまでに9m近くかかっているのに対し、「アクセル見守り隊」だと1m以内(約75cm)で停止ができた。

 身をもって体験したが「アクセル見守り隊」が機能すれば、急加速で焦ってしまって何もできなくて事故が起きる、ということはなくなるだろう。

■「アクセル見守り隊」をオフにした状態

アクセル見守り隊をオフにした状態で急にアクセルペダルを強く踏み込んでからブレーキペダルに踏み代えるまで約9mも進んでしまった
アクセル見守り隊をオフにした状態で急にアクセルペダルを強く踏み込んでからブレーキペダルに踏み代えるまで約9mも進んでしまった
「アクセル見守り隊」がオフの状態でどれほど進んだか、わかりやすく撮影した写真
「アクセル見守り隊」がオフの状態でどれほど進んだか、わかりやすく撮影した写真

■「アクセル見守り隊」がオンの状態

アクセル見守り隊をオンの状態で、急発進しても、前進した距離はわずか75cmあまり。効果は絶大
アクセル見守り隊をオンの状態で、急発進しても、前進した距離はわずか75cmあまり。効果は絶大

イジワル実験をやってみた

DレンジからNレンジに入れると警告表示とピーという警告音が鳴る
DレンジからNレンジに入れると警告表示とピーという警告音が鳴る

 30系プリウスと言えば、「プリウスミサイル」という不名誉な別称で呼ばれているクルマだ。

 試しに、ネットで指摘されている「誤発進する条件」であるNレンジからDレンジに入れてどうなるかをやってみた。

 Nレンジに入れた状態でアクセルペダルを踏むと、車両のモニター上に「Nレンジです」というメッセージと、「ピー」という警告音がなる。この時点で、ドライバーは「踏み間違えた」と気が付くはずだ。

 ただ、Nレンジでアクセルペダルを踏んだ状態でDレンジに入れれば、発進する。

 つまり、アクセルペダルを踏んだままの状態では、「アクセル見守り隊」は機能しない。「何でもかんでも機能するという条件ではない」という点は、ドライバー側が認識すべき点だ。

反応感度は5段階で設定できる

イグニションをオンにした後、本機の電源を入れてから防止機能をまずオフにしてから設定していく。 「ピー」音の回数で今の感度が分かる
イグニションをオンにした後、本機の電源を入れてから防止機能をまずオフにしてから設定していく。 「ピー」音の回数で今の感度が分かる
防止機能の感度調整は、まずイグニションをオンにした状態で、本機の電源を入れコントロールスイッチを一時的にオフにする→スイッチを長押しすると感度レベルが1段階下がる→変更した感度レベルをスイッチの点滅とブザーの回数で知らせ、防止機能を一時的にオフにした状態に戻る→目的の感度まで長押しを繰り返す
防止機能の感度調整は、まずイグニションをオンにした状態で、本機の電源を入れコントロールスイッチを一時的にオフにする→スイッチを長押しすると感度レベルが1段階下がる→変更した感度レベルをスイッチの点滅とブザーの回数で知らせ、防止機能を一時的にオフにした状態に戻る→目的の感度まで長押しを繰り返す

 アクセル急踏み込みの感度は5段階に調節できる。これまでの実験では感度はレベル3であった。

 ペダルの誤操作の判定は、アクセル信号からペダルを踏み込む速さをチェックしている。

 感度の高いレベル1だと少し早めのアクセル操作にも反応するが、感度の低いレベル5だと、ノーマルのプリウスの状態にほぼ戻る。

 例えば、高齢の両親が運転する場合は、感度をレベル1に上げておくということもできる。また防止機能の発生回数を後から確認できる機能も搭載している。

 感度の変更は、スイッチを5秒ほど長押しして感度変更モードにした状態で一度スイッチを離し、再びスイッチを押すごとにレベルが1つずつ増えていく。「ピー」音の回数で今の感度が分かるという仕組みだ。

 感度の変更は停車中にしかできず、それなりに時間がかかる。そのため、運転操作中に、間違って感度を変えてしまうことはないだろう。

 坂道発進時や、交差点での右折待ちからの発進を考えると、感度はレベル2からレベル3の間で設定するのが良いと感じた。

アクセルとブレーキを同時に踏むとどうなる?

万が一、アクセルペダルとブレーキペダルを同時に踏んでも大丈夫。制御によってブレーキを優先する
万が一、アクセルペダルとブレーキペダルを同時に踏んでも大丈夫。制御によってブレーキを優先する

 例えば有料駐車場の出入り口でチケットや支払をする際、ブレーキを踏んでいる足がずれて、同時にアクセルを踏んでしまうシーン。

 ここでアクセルペダルとブレーキペダルを同時に踏んでしまった場合も、アクセル信号を制御してブレーキを優先する。

一時的にオフにすることが可能、助手席から暴走停止できる機能も開発中

坂道発進や交差点も右左折時には防止機能を一時的にオフにすることができる。防止機能を一時的にオフにし、アクセルを踏み込んだ状態から、アクセルをオフにすると、ランプが点灯し、防止機能がオンになる。またはコントロールスイッチを押す(点灯)ことでもオンになる
坂道発進や交差点も右左折時には防止機能を一時的にオフにすることができる。防止機能を一時的にオフにし、アクセルを踏み込んだ状態から、アクセルをオフにすると、ランプが点灯し、防止機能がオンになる。またはコントロールスイッチを押す(点灯)ことでもオンになる

 坂道発進や交差点での右折時など、状況に応じて防止機能を一時的にオフにすることができる。やり方はスイッチを長押しすることだ。ランプが消灯すれば防止機能はキャンセルとなる。

 一度アクセルを踏み込んで戻すと、自動的にスイッチが点灯して、防止機能がオンに戻る。このあたりは、スイッチの戻し忘れが無いように徹底されている。

 また、右折または左折時に、ウインカーに連動して自動的に機能をオフにできるアダプターを開発中とのこと。

 さらに万が一の暴走時に、助手席からでもアクセルを制御できる「緊急ボタン」の開発も進めているとのことだ。

万が一の暴走時に助手席からでもアクセルを制御できる「緊急ボタン」の開発も進めているという
万が一の暴走時に助手席からでもアクセルを制御できる「緊急ボタン」の開発も進めているという

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