■エンジニアはクルマをデカくしたがる!?
スポーツカーだけじゃなく、小さなクルマに関するやりとりもあった。イベントの終盤、「最近クルマが大きくなっている。オバサンが安心して街乗りできてトヨタを感じられる、ヴィッツのようなクルマは出ないのか」という質問があった。
これにはモリゾウさん自身が反応した。「本当にいい質問をありがとうございます。とかくエンジニアってクルマを大きく、重く、高くしたがる(笑)」。
「日本の道に合ったサイズ感ってあると思う。それをやれグローバルだの世界の道はこうだの言って(大きくする)」とモリゾウさんが続けると、中嶋副社長がすかさずマイクを握り「大きくデカく重くしたのは私です。ごめんなさい」と答え、会場が爆笑に沸いた(中嶋副社長のために言い添えると、かつて全長2985mmというマイクロカー「iQ」を手がけたのも中嶋さんだ)。
中嶋副社長は「日本がマザーカントリーの我々ですから、必ずや日本の道に合うクルマを実現したいと思います。ぜひいろんな感想を聞かせてください」と続けたのだが、モリゾウさんが質問者に「どんな使い方されるんですか」と聞くと、「兵庫まで帰るんで高速を3時間半ぶっ飛ばせるクルマがいい」というまさかの答え。これを聞いたモリゾウさんは「だったらLBXのMORIZO RR!」と答えると、これまた会場が笑いに包まれた。
自動車を作っているメーカーのトップと直接話をする機会はほとんどない。よく晴れた秋空の元、ラリーカーの爆音をBGMに開かれたこのイベントでは、世界屈指の自動車メーカーであるトヨタ自動車の意外な姿を見ることができた。
トヨタとの距離、クルマとの距離がちょっと近くなった。そう感じさせるひと時だった。
※イベントの前半レポートはこちら!
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