GRスペシャリストは全国に300人いるGRコンサルタントの中から際立ったスキルと豊富な知識を持つ人に与えられる特別な資格。日本中にたった5人しかいないというからビックリ! 今回は「九州のラリー界にこの人あり!」 と言われるGR Garage福岡空港の大城明人さんを訪ねた。お客様はなんと2025年全日本ダートトライアル選手権Nクラスチャンピオンの岸山信之さんだ。
文:ベストカーWeb編集部/写真:西尾タクト
【画像ギャラリー】ダートラチャンピオンと組むGR Garage 福岡空港は一味違う!? クルマだけじゃなくCDだって作っちゃう! 儲けよりなにより地元九州を盛り上げたい!!(8枚)画像ギャラリー九州を元気にしたい! その想いでファンづくりを進めている
GR Garage福岡空港の2階には何本ものギターやベース、マーシャルのスピーカーが置かれた開放的な空間がある。「ライブもやるんですか! ユニークですね」とGRスペシャリストの大城明人さんに声をかけるとGR Garage福岡空港を運営するトヨタカローラ福岡の社長さんが大の音楽好きで、毎年福岡在住のインディーズの人たちをオーディションで募集し、選ばれた約10組の曲が入ったCDを制作しているという。しかも毎年約2万枚を関係者やお客様に無料で配っているというから凄い!
「社長の強い意向もあって、『ファンづくり事業部』というものがあります。音楽やモータースポーツのほかバスケット、ゴルフなど7つあり、社員がやりたいことをやっています。実は九州で初めてGR Garageの出店を決断したのがウチなんです。「地域を盛り上げたい!」 そんな想いで今もやっています。だからCDを作るのも福岡を盛り上げたいからで、モータースポーツ活動もヤリスカップやラリーチャレンジ、ジムカーナなどどれも九州が中心です。エントリー数を増やすことでモータースポーツ関係者が潤い、競技が継続できることで、地元九州を元気にすることが、ディーラーの役割だと思うんです」と教えてくれた。
そんなユニークな会社なので、GR Garage福岡空港の店長でGRスペシャリストの大城明人さんもとてもユニークな方だ。
「最初はなんで自分がGRスペシャリストなんだろう?(笑)と思いました。年齢もいっているし、ほかのスペシャリストさんと違ってお客様をたくさん持っているわけでもないし。でも福岡のお客様のため、九州のお客様のためって言われると『そうかな。お店の仲間と一緒に盛り上げようか!』になりました」と心境を語ってくれた。
九州のラリー界では大城さんのことを知らない者はいない。面倒見の良さに加え、筋の通らないことには首を縦に振らない頑固さもあって、人望は厚い。またGR Garage沖縄がオープンする際にはサポートに入り、お店作りのノウハウを伝えるなど、九州の多くのディーラーからリスペクトされている。
全日本ダートラチャンピオンとの運命的な出会い
そんな大城さんが店長を務めていたGR Garage福岡空港に立ち寄ったのが岸山信之さんだ。岸山さんは当時ランエボXでダートラに出場していたが、仲間からしっかりとアライメントが取れるショップだと紹介されたからだ。
岸山さんは当時を振り返ってこう語る。
「そもそもダートラは路面状況や天候、そしてタイヤでも(アライメントが)変わるのでアライメントをしっかりと取る必要を感じていなかったのですが、アドバイスもあってしっかりやってみると全然違ったんですね。安心感があるから、もっと踏めるしステアリングも切っていける。タイムにも表れて、それからはアライメントにこだわるようになりましたね。なのでしっかりアライメントを調整できるショップを探している時に、GR Garage福岡空港を紹介されたんです」。
ラリーに出場する大城店長と岸山さんはすっかりウマが合い、大城さんは岸山さんの知見をショップに生かそうとサポートすることに決定。岸山さんはランエボなのにGR Garage福岡空港のステッカーを貼って全日本ダートトライアル(通称ダートラ)選手権に出場するようになったという。
2022年からGRヤリスに乗り換え、GR Garage福岡空港でクルマを製作し、全日本ダートラ選手権でクラス2位。2023年クラス3位、2024年クラス2位、そして2025年にはNクラスのチャンピオンに輝くなど大活躍。
「しっかりとクルマを作ってもらい、メンテナンスしてもらったおかげです」と岸山さんは感謝を口にする。










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