親日国としても名高い台湾。日本との歴史的な結びつきもさることながら、自動車でも強い関係性がある。いま話題の半導体大手のTSMCなどもそうだが、実はドライブレコーダー業界でも大きな旋風を巻き起こしているのをご存知だろうか? 今回は台湾にあるとある会社に直撃してきたぞ!!
文/写真:ベストカーWeb編集部
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街中にはレクサスLMが溢れる台北
約7年ぶりの台湾訪問。まだピカピカだった「台北101」にも年季が入っていて、なんだか自分も年齢を重ねたんだなとちょっといい感じにションボリしてしまった。
街を見るととてつもない成長を遂げている。元々日本車との繋がりが強い台湾だが、かつて走っていたいわゆるアジア専用車はグッと数を減らしていて、今やレクサスLMが街中を走っている状況。
「奢侈税(しゃし税)」と呼ばれる高級車などにかかる税金もかかっていたり、その購入金額は3000万円は下らないと現地の人は語ってくれた。とはいえ台湾はまだまだ成長の余力を残しており、もちろんレクサスLMを購入できる層は全体のほんの数%だ。マンションだって1億円超も珍しくなく、かなりの収入格差があるのも事実。
台北中心部でも三菱フリーカなどが走り回っていたあの頃と比べればかなり近代化された印象だが、まだまだスクーターも多くどことなくカオスな交通状況は嬉しくもあったりする。
自動車用品店にみる「日本品質信仰」
日本のオートバックスのような自動車用品店に訪れてみた。すると目につくのはRAYSのホイールの山。店員はこう語る。
「RAYSは台湾ではナンバーワンだと思うよ。とにかくそのブランドへの尊敬がすごいんだ。この3年くらいでかなりの数が輸入されているんだよ。このお店でも大人気さ」。
さらに洗車グッズでは「ソフト99」などのワックスなどがそのままのパッケージで発売されていた。聞けば「日本製」というだけでとてつもない信頼感があるといい、日本以外のアジア圏からの輸入製品のパッケージにもひらがなが混じっているなど「日本製」ぽくする手法も流行っているという。
そしてドライブレコーダーの売り場に行ってみた。そこには「Mio(ミオ)」というブランドの製品が幅を利かせている。あれだけ日本製へのリスペクトを感じていたのに、日本製のドラレコがない。このミオというブランドは「MiTac(マイタック)デジタルテクノロジー」というメーカーが作っているという。
そんなマイタックがメディア向けのプレスツアーを実施するというので本社や開発ラボに行ってみたぞ。
世界規格の認証を社内で完結できる
まず開発部門の見学がスタート。電波暗室と呼ばれる部屋に通される。秘匿の関係で写真がないのだが、イメージとしては三角形のスポンジが天井からぶら下がり、壁面には「はんぺん」のような緩衝材で埋め尽くされている。
10mの距離を置いて製品から放つ電波や電磁波を計測。車内のオーディオや他の機器に干渉をしないように設計をするという。
さらには超高温から極寒まで気温変化、電源ケーブルの抜き差し試験などは2万回以上、SDカードは4000回の抜き差し試験などを自動で行う設備もあった。
しかもなにがすごいってすべて自社内のラボで国際認証を取得できてしまうこと。このあたりは日本メーカーでも難しいところで、さすが台湾というべきか「グローバル品質」をしっかり意識した製品開発がなされている。
































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