SUVが多く溢れる日本の道路。個性を出したいけれど、ちょうどいい大きさで肩肘は張りたくない。家族誰もが満足する1台を探すのは人気のSUVカテゴリーでも難しい。
そこにきてなかなかドイツ車のSUVは選択肢に挙がらないかもしれない。高価だし、ボディサイズは大きいし、で躊躇してしまう人はやはり多いだろう。
しかーし、ベストカーが試してみたフォルクスワーゲンT-Rocは全力でオススメできる1台でした。休日のドライブのように1日使い倒してわかって魅力とは?
【画像ギャラリー】VWの”ちょうどいいSUV”は家族もパパも大満足だ
文/塩見智、写真/平野陽
ベストカー2021年1月26日号【PR】
■アウトドアにもぴったりなT-Rocで出かけよう
フォルクスワーゲンT-Rocで富士五湖方面へ出かけた。仕事だが、行動は休日のドライブそのもの。役得だ。
この日は寒いがよく晴れていて、いよいよ仕事感はゼロ。”思いきり楽しむことがよい仕事につながるのだ!”と自分勝手に筋立てて楽しんだ。
T-Rocはフォルクスワーゲンが日本で展開する3種のSUVのうち、コンパクトなT-Crossとミドルサイズのティグアンの中間に位置するモデルだ。全長4240mm、全幅1825mm、全高1590mm。
キャビンが絞り込まれたクーペルックのおしゃれSUVだが、4〜5人の大人が無理なく乗車でき、その場合にも最低限の荷室容量(445L)が確保される。後席の背もたれを倒せば1290Lもの広大な容量が出現する。
車体が大きければ車内は広いが取り回しが悪く、小さければ運転しやすいが車内も狭い。その落としどころは人それぞれの用途によるが、T-Rocの外寸と車内空間のバランスは絶妙。最大公約数のユーザーが満足するはずだ。
2リッター直4ディーゼルターボエンジンは、7速DSG(デュアルクラッチ・トランスミッション)と組み合わせられ、前輪を駆動する。
音と振動がうまく抑えこまれていてラフな回転フィールとは無縁。最高出力150ps、最大トルク34.7kgm。
もっと高い数値を誇る4気筒ディーゼルもあるが、実用上の使いやすさを優先し、幅広い回転域で力強さを維持するセッティングなのがVWのディーゼルの特徴だ。
大人3人と撮影小道具、カメラ機材を満載していたにもかかわらず、富士山麓特有の長い登坂路を含む山坂道を走り回っても、パワー不足を感じることはなかった。
この日は取材のために一日中走行と乗り降りと荷物の出し入れを繰り返したが、T-Rocの総合的な使い勝手のよさに救われた。この機動性の高さはアウトドアアクティビティでも役立つはずだ。
東京への帰路。ところどころ渋滞した高速道路でACCのスイッチをオン。先行車両との車間調整をT-Rocに手伝ってもらいながら、疲れ知らずで帰ることができた。
加えて、このクルマには予防安全、衝突安全、二次被害防止というすべての局面での安全性を考慮したフォルクスワーゲンの”オールインセーフティ”という考え方に基づく、数々の安全デバイスが装備される。
絞り込まれたルーフのみが白く塗られた姿はまるで富士山のようだが、このクルマは紛れもなくドイツ車なのだ!
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