S660の終売がアナウンスされてしまったが、まだまだ涙するには早い!! 最後の特別仕様車「S660 Modulo X VersionZ」はすでにオーダーが殺到しているというが、まだまだ間に合う!!
今回はテリー伊藤さんがS660 Modulo X、そして丸目のS660 ネオクラシック、そして2011年に復刻パーツを販売したビートに乗ってもらいました。
今回はS660ネオクラシックをデザインしたデザイナーにもテリーさんが突撃。丸目が生まれた秘密は意外なところにありました。
文:テリー伊藤(まとめ/ベストカー編集部)/写真:西尾タクト/動画:Kenji Akiba【PR】
【画像ギャラリー】笑顔になるしかない!! 丸目でたっぷり楽しめるS660を見よ
■ホンダアクセスが誇る軽オープンスポーツ一気乗り
私、テリー伊藤はオープンカーの信者だ。少々性能が悪かろうと、デザインが醜かろうと、オープンカーというだけで愛おしい。それくらいオープンを溺愛している。そんな私が、3台ものオープンに乗ることになるとどうなるか? 自分でも不思議なくらい陽気で幸せな気分に浸れた。
S660は私も大好きなクルマだが、ホンダアクセスがカスタマイズしたS660モデューロXはシャープな顔立ちとボルドーのトップが目印。帽子が好きな私は、このボルドーのトップがとてもいいと思う。もちろん走りは俊敏で、後ろから軽快なサウンドが飛び込んでくる。これはミドシップスポーツだけの快感だ。
S660をベースにキュートな顔立ちを持つS660ネオクラシックは、オーナーになれば「同じクルマに出会うことはないだろう!?」という特権が与えられる。スポーツカーは本来エゴなものだから、デザイナーの作りたいという意志が伝わるS660ネオクラシックを私は150%認めている。もちろん丸目は200%いい!
ビート20周年アクセサリー装着車にも乗った。私のビートよりも断然コンディションがいい。当たり前か!? 今回倉庫に何かパーツが残っていないか? こっそり聞いてみたが、残念ながらなかった。でもぜひまたやってほしい。嘆願署名したいくらいだ!
日本列島は桜が咲いていい陽気だ。私は今回の3台にそのまま乗って帰り、ガレージに並べたいと本気で思った。
■よくぞ作った奇跡の1台!! ネオクラシックデザイナーに直撃
【テリー伊藤(以下伊藤)】山田さん、よくデザインしましたね。オートサロンで見た時雷に撃たれたような衝撃でしたよ。
【山田真司(以下山田敬称略)】社内の啓発活動のひとつということで、まったく違うS660を考えました。まずあったのは、子どもでも絵が描けるデザインにしたかったことです。だから、ライトは丸形で全体的にスクエアな感じにしたかったのです。
【伊藤】偉い! そこが大事。世の中オラオラ顔のクルマが増えちゃって、もういいよ! と思っている人は多いと思う。子どもでも絵が描けるというのは大事で、初代シビックやNコロの絵は描きやすかったもの。そういう意味で東京オリンピックのマークは誰も描けません。だから、ダメだと思うんです。脱線しました。山田さんほかには?
【山田】リアのフードをもっとフラットにしたかったのですが、エンジンが収まり、補器類もある関係でそこはできませんでした。
【伊藤】そうか、左右に2つ傾斜が付いたカウルになっていますが、あれをフラットに!? 山田さん、オリジナルのS660のデザイナーのこと嫌いなんでしょう?(笑)
【山田】お会いしたことありません。が、とてもリスペクトしています。軽自動車のオープンスポーツはいろいろ制約があり、とにかくデザインがたいへんなんです。
【伊藤】そうだよね。ベストカーがよく、コンセプトカーを「このまま発売してくれ」と無責任なことをいうけど、実際はメーカー基準で安全性や品質を保証しなければならず、とてもハードルが高いはず。そういった意味でもデザインしただけじゃなく、市販にこぎつけたことがすばらしい。
【山田】街の景色のなかで自分のデザインしたクルマが見られる嬉しさは格別ですね。
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