初代ロードスター&初代セリカ 旧車用タイヤADVAN Type Dで疾る!!【PR】

■デザインは同じでも性能は「現代」な理由

だが、新生ADVAN HF Type Dは、かつてのタイヤをそのまま再現したわけではないところがポイントのひとつ。欧州向けを考えて、通過騒音試験や転がり抵抗、そしてウエットグリップの規定値をクリアしているというのだ。

実はかつてのADVAN HF Type Dは、欧州でも同じパターンでYOKOHAMA A008として発売されており、主にポルシェの愛好家から好まれていた。それを知ったポルシェが後にそのタイヤを承認し、承認タイヤの証である“P”がタイヤ銘柄に入り、YOKOHAMA A008Pが発売されたという経緯があるのだ。

だからこそ、今回のADVAN HF Type Dもゆくゆくは欧州への投入を目論んでおり、欧州向けの規格をクリアしたのだ。ちなみに今年の10月以降、その規格をクリアしていないタイヤは欧州で販売することができない。

群馬サイクルスポーツセンターで試乗チェック。初代セリカもタイヤもすばらしいマッチング

トレッドパターンは前述した通りかつてのADVAN HF Type Dを忠実に再現してはいるが、溝の底はかつてのようにスクエアではなくラウンドさせ、溝深さについてもかつてよりは浅くなっている。

これにより路面にタイヤが叩きつけられた時に発生する音が軽減し、通過騒音がクリアできるようになったのだ。現代のタイヤがどんどん溝が浅くなっているのは、この通過騒音をクリアするための対処なのだ。

転がり抵抗についてはコンパウンドと構造がカギとなる。そこで発熱を抑えエネルギー損失を軽減するものを採用することでそれをクリア。ただし、荷重がかかった時にのみグリップするコンパウンドを採用しているため、ウエットグリップも落ちていない。

現代の様々な技術が投入されているからこそ、ADVAN HF Type Dは復刻することが許されたといってもいいだろう。

今回は、橋本洋平氏の愛車である初代ロードスターにもType Dを履いていただいてチェック。これがピッタリとのこと! このほかAE86レビン/トレノなどにも合いそう

そして走り味にも拘りがある。開発者曰く「自分で荷重をコントロールして操って楽しいタイヤを目指した」とのこと。

開発時には旧車オーナーを開発現場に迎えて様々なテストを行い、当時の乗り味をできるだけ再現しようと努力を重ねたらしい。

果たしてその乗り味はどうか? 今回はダルマセリカのオーナー様にもご協力頂く一方で、僕が所有しているユーノスロードスター1.6LにもADVAN HF Type Dを装着し、群馬サイクルスポーツセンターで存分に味わってみることにした。

■旧車の「よさ」を引き出すタイヤ

まず乗り込んだ白いダルマセリカには、前後共に185/60R14サイズのADVAN HF Type Dが装着されていた。走れば当時からすればかなりのチューニングとなる60偏平の装着ということもあってか、かなりキビキビとした応答が得られる。

ステアリングの微操舵域から即座にクルマが反応。旧車であることを忘れてしまいそうになるくらいである。

調子に乗って全開にしたくなったがオーナー様の手前それはガマン。それくらいスポーツ性は高いように感じる。ただ、むやみやたらにグリップが高すぎるということもない。あくまでフィーリング重視な感覚がイイ!

橋本氏とオーナー氏とでタイヤ談義に盛り上がる。フィーリング重視の設定で、なによりクルマに優しいのがありがたい。これぞ究極のエコだともいえる

続いて乗ったグリーンのダルマセリカはフロント185/60R13、リア185/70R13を装着し、「やや前傾姿勢にしたかった」という一台。走ると先ほどのクルマよりも若干ダルな反応となり「旧車ってこういう曖昧な感じだよね」と懐かしさも覚えるところが逆に好感触。

昔を懐かしんであえて70偏平を選べるところもADVAN HF Type Dの良さだ。オーナー様曰く「これでも以前装着していたタイヤよりはキビキビするようになったし、タイヤの音が静かにもなったんですよ」とのこと。

いずれにしても、いままで履いていた現代のエコタイヤよりは反応が良くなることは間違いなさそうだ。

緑の初代セリカは前後でサイズ違いを履く。スタイル重視だとこういう楽しみ方もいい! 静粛性が増した、という声もありました

次ページは : ■このバランスが実にありがたい

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす ≫

最新号

マツダ6、実は水面下で開発が続いていた!? 注目新車情報、グッズが当たるアンケートも展開「ベストカー4月26日号」

マツダ6、実は水面下で開発が続いていた!? 注目新車情報、グッズが当たるアンケートも展開「ベストカー4月26日号」

終売が報じられたマツダ6はこのまま終わるのか? 否!! 次期型は和製BMW3シリーズといえるような魅力度を増して帰ってくる!? 注目情報マシマシなベストカー4月26日号、発売中!