クロスビーに見る スズキSUV戦略の絶妙さ


■スズキのSUV戦略

スズキのクルマづくりの歴史は1955年のスズライトがスタートだった。

その後、主に軽自動車をつくり続けているが、実は小型車も1966年に800ccのFFセダンを発表している。SUVでは1970年のジムニーが有名だ。4WDのノウハウもこのときからはじまった。

初代ジムニー(1970年登場)

そして、クルマづくりが大きく変わったのが2004年の世界戦略車となった初代スイフトから。

小型車専用にシャーシから開発し、費用も投入した。欧州での走りこみにも時間を費やした。その結果、クルマは見違えるほどに性能が向上した。ハンドリングも一級になった。ここからクルマづくりの方向が変わった。“いいものをつくる”という姿勢が明確になったのだ。

初代スイフト(2004年登場)

スズキが得意とする小さいクルマづくりに、より専念したわけだ。

そして、日本市場だけでなく、欧州を中心とした市場にも本格的に進出した。欧州の強豪車を相手にコンパクトカーづくりの技術に磨きをかけた。

いっぽう日本市場ではワゴンなどハイト系、ユーティリティ重視のクルマづくりをいち早く手がけた。もちろんジムニー以来の4WDの技術ノウハウも豊富にあった。パワーユニットではターボの技術やハイブリッド技術(余談だがスズキは2003年にハイブリッド車を発売している)も蓄積。またそれだけでなく、スポーツモデルではアルトワークスなどの高性能車も市販している。

アルトワークス(現行型)

こうした技術と開発のノウハウがあるスズキが目をつけたのがSUVやその派生モデルだった。

コンパクトワゴンやSUVの市場は2010年あたりから日本国内で伸びはじめていた。2010年に登録乗用車販売台数の6.9%がSUV・クロスオーバー、10.4%をコンパクトワゴンが占めていたが、2016年にはそれぞれ12.7%と13.9%に上昇している。この流れを見極め、持てる技術とノウハウでオフロードカーからコンパクトワゴン、クロスオーバーカーまでスズキは次々と新モデルを市場に投入し続けているのだ。

クロスオーバーSUVは世界的なブームになっており、大きいクラスから小さいクラスまで、多くのメーカーがさまざまなモデルを用意しているが、スズキはそのどのクラスにも対応するSUVを用意している。この幅広さこそが、スズキの強さといえるだろう。

日本市場だけでも以下のラインアップをずらりと用意している。

■ジムニー

ジムニー

初代発売以来50年近い歴史を持つオフロード4WD。発売以来、他社の追従を許さない世界にも類を見ないスモールクロスカントリー4WDカー。最新モデルは2018年7月に発売され、たちまち納車1年待ちになった超人気車。

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