この効果を他で得るのは難しい
さらにわかりやすいのがサスペンションがソフトなコンフォートモードの時。純正サスの減衰力調整やスロットルレスポンスなどの走行モードが室内から変更できるのがこのシビックタイプRだが、コンフォートモードはとくに差が出やすい。一番ハードな+Rモードだと、かなりサスが引き締められるのでわかりにくいが、それでもステアリングの切り始めのところでリアの動きの安定感が感じられるようになった。
ウイングは下面のシェブロン形状だけでなく、ガーニーフラップ形状の上面もそうだし、全体の断面はNACA4412というアメリカ航空諮問委員会が作った規格に準じた形状であるという。さらに左右の翼端板はAピラーをかすめてきた空気を剥離しつつ受け止める役割も持つなど、多岐にわたる空力的効果を狙って設計されている。標準装備のウイングもかなり軽量だが、それよりも軽い。
価格はそれなりにするが、では、この効果を他のもので得られるのかというと難しい。ここまで車種に合わせて作り込まれている「テールゲートスポイラー」はアフターパーツでは早々お目にかかれない。ホンダ純正の作り込みが生み出す乗り味のカスタマイズパーツなのだ。
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