米国ではトランプ政権の誕生により環境政策が大きく転換された。トランプ氏が就任前から強く批判していたのがトラックの電動化で、事業者にEVトラックの購入を義務付けるカリフォルニア州の規制は事実上の廃止となり、前政権下で与えられた認可についても取り消しが決議された。
州政府と連邦政府の「規制の綱引き」により法令に矛盾が生じ、大混乱に陥っているのがトラック業界だ。独禁法違反を指摘され、司法省から「(州規制への)コンプライアンス遵守を直ちに止めろ」という書簡を受け取った大手トラックメーカー各社は、連名でカリフォルニア州の規制当局及び州知事に対して訴訟を起こす異例の事態になっている。
文/トラックマガジン「フルロード」編集部
写真/International Motors