TOYOTIREは2025年12月9日、大型4軸低床8×4駆動シャシー向けオールウェザータイヤ「M630」を開発し、2026年1月から国内で販売すると発表した。
文/トラックマガジン「フルロード」編集部、写真/TOYOTIRE、フルロード編集部
4軸低床シャシー特有の課題に対応
M630は、長距離輸送用大型トラックで主流の「4軸低床シャシー」特有の課題に対応する新製品として開発されたものだ。
4軸低床シャシーは構造上、前2軸目のタイヤに横方向の力がかかりやすく、ショルダー部の偏摩耗がしやすい傾向がある。この偏摩耗は、走行寿命の短縮や、交換頻度の増加を招き、整備負荷を高める要因となっている。
そこでM630では、ショルダーブロック幅やトレッド幅を拡大した新パターンを採用し、ブロックの変形を効果的に抑制。これにより交換サイクルの短期化を招く肩落ち摩耗を従来のトラック・バス用オールウェザータイヤ「M646」と比べて61%低減し、優れた耐摩耗性能を実現した。
また接地圧が集中しやすいセンターブロックを小型化し、これを高密度に配置することで接地圧を適切に分散。M646比で5%の摩耗ライフ向上を実現している。
さらに、同社独自のトラック・バス用タイヤ開発基盤技術「e-balance」を活用することでブロック剛性を最適化。接地形状の安定化により転がり抵抗をM646比で6%低減し、燃費性能も高めている。
なおM630はフジトランスポートとの共同開発により4軸低床シャシーの特性に最適な設計を実現。その証としてフジトランスポートのグループ会社であるセノプロトラックスのブランドロゴをサイドウォール部に刻印している。
サイズ展開は245/70R19.5 136/134Jの1サイズ。価格はオープンだ。
【画像ギャラリー】4軸低床シャシーに最適化されたM630の特徴をチェック!(7枚)画像ギャラリー







