マックの特装系大型トラック「グラナイト」が全面刷新! マックの新世代ボケーショナルトラック(後編)

ボケーショナル市場に新たなパフォーマンス

マックの特装系大型トラック「グラナイト」が全面刷新! マックの新世代ボケーショナルトラック(後編)
新型「グラナイト」ダンプ

 現行型のグラナイトにはマックのMP7型(排気量11L級)及びMP8型(同13L級)ディーゼルエンジンが搭載されているが、新型グラナイトでは大型トラクタと同じマックMP13型エンジン(同13L級)が搭載される。

 ボルボグループでプラットフォームを共有する最新世代のMP13型は、最大540hpと1950lb-ft(約270kgm)を発揮する。従来型と比較して最大3%の燃費向上を果たしている。

 自動化マニュアルトランスミッション(AMT)の「mドライブ」もアップデートされ、12段、13段、14段AMTを提供する。シフト時間を30%短縮するとともに、応答性とシフト品質が向上した。

 多段トランスミッションもオン・ハイウェイ系のオーバードライブ方式とは異なるようで、13段AMTは急勾配/重量物に対応するため低速域にクリーパーギア段を追加したのもの。また14段AMTは32:1の超低速ギアを備え、ダンプトラックによる「敷き均し」(荷台を傾けながら微速前進し砂利等を均一に撒く技術)など微速調整に適したトランスミッションだという。

 また、カミンズのX10型エンジン(350-450hp/1250-1650lb-ft)とアリソン製ATも利用可能だ。

 優れた乗り心地と荷重管理のため8バッグ式エアサスペンション「マックス・ライド」も新しくなったが、耐久性に実績のあるアクスルは引き継いでいるそうで、同社でボケーショナル・中型車を担当する副社長のティム・リンクル氏は「一日の仕事の中で、荒れた現場と市街地の双方を走行しなければならないボケーショナルトラックでは、乗り心地が非常に重要です。マックス・ライドはよりスムーズで快適な乗り心地によりドライバーの疲労を軽減し、最高の仕事をサポートします」と話している。

新設計の新型キャブはより広く

マックの特装系大型トラック「グラナイト」が全面刷新! マックの新世代ボケーショナルトラック(後編)
新型グラナイトのパワートレーン

 新型グラナイトはガルバナイズド鋼板(亜鉛メッキ鋼)の新型キャブを採用しており、従来モデルよりかなり大きくなった。特にBピラー(サイドウィンドウの後ろ)の幅は9インチ(約23cm)拡大され、室内空間が広くなったことでドライバーの快適性が向上した。

 キャブはISO基準を満たすとともに、ボルボグループだけあってスウェーデン式の衝突試験(BOF10)にも合格しており、性能を維持しながら乗員保護にも注力するマックのコミットメントを示している。また、ウィンドシールド(フロントウィンドウ)の耐久性と耐衝撃性も向上した。

 キャブスペースを拡大するいっぽう、BBC(バンパーからキャブバックまでの長さ)は短縮され、架装性が向上し、規制要件への準拠も容易になった。

 内装に関してはバイアスを避けるためバージニア工科大学に調査を委託し、30名を超えるプロドライバーの意見を取り入れた。彼らはマックの新型車であることは知らされずにプロトタイプを評価し、エルゴノミクスやスイッチの配置、視認性などに関するフィードバックを提供したという。

 ボンネット部分はマックのアイコンである「R」シリーズからインスピレーションを得たもので、サイドのエアインテークを低くすることでAピラー前方の視界を向上、垂直方向のスペースを確保したことでより高性能な冷却パッケージを配置可能とした。

 チーフデザイナーのルーカス・イェーツ氏によると、エクステリアはパイオニアの改良ではなく全く新しいプラットフォームだといい「路上ではタフで自信に満ちているように見えるとともに、実際に頑丈でどんな状況にも耐えられるように設計しました。お客様から信頼されているマックのDNAは維持しつつ、耐久性と機能性を重視し、とりわけステンレススチール製のグリルは非常に剛性が高く、これまでトラックに採用した中で最高品質のものだと思います」と話している。

 モジュラー式のバンパーシステムは複雑なボケーショナル用途に対応するためのもので、従来だと様々なけん引・アクスル構成への対応で60種類以上のバリエーションが必要だった。新設計では共通のセンターピースと、交換可能なエンドキャップで構成され、複雑性を排除し、選択肢を維持しながら生産効率を大幅に向上させた。

 キャブルーフに新たに搭載するバレットランプはモダンな外観を実現するとともに、クリアランス/識別灯としての要件も満たしている。

 特装車ではボディ(架装物)との連携も重要となるが、新型グラナイトは最新世代の「ボディ・リンクIV」を搭載する。電気アーキテクチャを一新し、架装側にカスタマイズ可能なロジックと診断機能を提供するほか、プログラム可能なスイッチとコントローラをサポートし、車両全体の生産性や安全性を向上した。

 新型グラナイトの受注開始は2026年後半で、翌年1月から生産を開始する。同社のほかのクラス8大型トラックと同じくペンシルベニア州のリーハイバレー・オペレーションで組み立てられる予定だ。

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