消防車も電動化可能に!? スカニアが「バッテリーEVクルーキャブ」トラックを発表!

消防車も電動化可能に!? スカニアが「バッテリーEVクルーキャブ」トラックを発表!

 スカニアは同社初となる電動のクルーキャブシャシーを発表した。消防車などの架装に一定の需要があるクルーキャブだが、フレームサイドにバッテリーを搭載するBEVは架装スペースが少なく、緊急車両の要件と電気駆動の能力を両立することは困難だった。

 フレームサイドをフリーとしたスカニアのBEVクルーキャブで、消防・レスキュー車両などのゼロ排出化も実現しそうだ。

文/トラックマガジン「フルロード」編集部
写真/Scania CV AB

スカニア、電動クルーキャブを発表

消防車も電動化可能に!? スカニアが「バッテリーEVクルーキャブ」トラックを発表!
スカニアのBEVクルーキャブ

 スウェーデンのスカニアは2026年6月1日、同社として初めてのバッテリーEV(BEV)クルーキャブをローンチした。クルーキャブは運転席(と助手席)の後ろに、もう一列分の乗員スペースを設けた車両で、消防車やレスキュー車両のほか、空港用のトラックなどでベース車両として使用される。

 スカニアの新型BEVトラック「CP31L 4×2」は、緊急車両など要件の厳しい用途向けに開発され、同時に輸送任務のゼロ排出化も実現する。

 実運用における能力と電気駆動のパフォーマンスを融合させたといい、搭載するバッテリーは総容量が356kWhで、このうち90%が利用可能容量となる。

 同社によると、新たに設計された電動クルーキャブはフリーフレームサイドを特徴としている。これは、トラックのシャシーが一般的に採用するラダーフレーム(ハシゴ型フレーム)のサイドをフリーにした構造と思われる。

 ラダーフレームは車両の前後方向に配置した2本のサイドレールを、左右方向に配置するクロスメンバでつないだ構造で、シャシーとボディを別々に製造するトラックでは、このシンプルな構造が様々な架装物に対応するための汎用性を提供している。

 ただしBEVの場合、ホイールベース間のフレームサイドにはバッテリーを搭載するケースが多く、そうすると架装性が犠牲に……。特殊な装備を必要とする緊急車両の実現は困難になる。

 スカニアの新型クルーキャブは、バッテリーをフレーム上(キャブバック)に配置することで架装の柔軟性を確保し、様々なアプリケーションやニーズに応えることを可能にした。

 同社で消防・レスキュー、空港・リカバリー部門を担当するスカニア・コマーシャルのソリューションマネージャーを務めるルイス・ヨハンソン氏は次のように話している。

「新たにスカニアBEVクルーキャブをローンチできることを嬉しく思います。バッテリーEV向けの新型キャブは、フリートの電動化をサポートするという私たちのコミットメントを強調するものであり、お客様に持続可能性と信頼性、長期的な収益性を提供します」。

 大型クルーキャブは販売台数が多いわけではないが、消防車など確実な需要が存在するセグメントで、安全性や稼働率、乗員の快適性などを犠牲にすることなくゼロ排出化を実現したいという要求が高まっている。

 過酷な環境やミッションクリティカルな任務のために設計されたこの車両は、救助隊にとっても頼りになるスペースとアクセス性、信頼性を提供するという。

【画像ギャラリー】スカニア初の電動クルーキャブを画像でチェック!(4枚)画像ギャラリー

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