あおい運輸が販売するドイツ・フリーゲル社の「プッシュオフトレーラ」に単車モデルが登場! ダウンサイジングエンジン搭載のクオンと組み合わせて最大積載量9500kgを実現する同車両には一体どんな特徴があるのか? 6月開催の「CSPI2026(第8回 国際建設・測量展)」で公開された日本仕様1号車を取材しました。
文・写真/トラックマガジン「フルロード」編集部
プッシュオフトレーラはどんなクルマ? 単車開発のきっかけは?
ドイツのフリーゲル社が製造する「プッシュオフトレーラ」は荷台の前壁部分で積み荷を押し出すユニークな荷降ろし方式を採用する特殊セミトレーラ。荷台を高くダンプアップしなくても荷降ろしできるため、横転事故や架線接触のリスクが極めて低いのが大きな特徴だ。
得意とする積み荷は舗装材料のアスファルト合材で、厳格な温度管理が求められうアスファルト合材を運ぶため、荷台には保温機能をはじめとするさまざまな機能を搭載。また、土砂、砕石、農産物、産業廃棄物などに幅広く対応する保温機能非搭載の汎用モデルもある。
国内では神奈川県内の大手合材プラントから周辺の現場に向けてアスファルト合材を運ぶ業務をメインで行なうあおい運輸が、自社トラックの事故ゼロを目指して2017年に初導入。その後同社はフリーゲル社の正規代理店としてプッシュオフトレーラの販売も行なっている。
これまでに販売したプッシュオフトレーラの台数は60台で、現在も全国各地の高速道路の舗装工事などで活躍中だ。一方、販売していくなかでユーザーからは「単車も販売してほしい」との声が多く寄せられていた。こうした声に応えて開発されたのが今回の「プッシュオフトラック」である。
最大積載量9500kgを実現! 日本仕様の荷台の特徴は?
今回CSPI2026で初公開されたプッシュオフトラックは、フリーゲル社が製造した日本仕様を荷台を、国産トラックシャシーに架装したもの。日本仕様の荷台は、全幅を欧州規格の2.55mから日本規格の2.5mに変更するなど、各部の法規適合などを図ったものだ。
ベース車両には主力の10.8Lよりも軽量な7.7Lエンジンを搭載するUDトラックス「クオン」のCW系3軸6×4駆動GVW20トン級ダンプ用シャシーを採用。さらに荷台を支える根太部分も薄型化=軽量化し、最大積載量は大型10トンダンプと同等以上の9500kgを実現する。
積み荷を押し出す機能や、その他の荷台装備は基本的にトレーラと共通。電動スライディングルーフ、電動リアゲートや、可動式リアバンパーは標準となる。展示車両は日本に上陸したばかりのため可動式リアバンパーは非搭載となっていた。
なお展示車両の荷台は保温機能付きのアスファルト合材輸送仕様。あおい運輸では今後、フリーゲル社と協力して保温機能非搭載の汎用モデルや、よりサイズの大きいロングボディなどバリエーション拡大も検討したいとしており注目だ。
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