2026年9月8日〜11日に東京ビッグサイトで開催された国際総合物流展2026」。昨年同展に初出展した日本フルハーフは、今年も昨年同様、シンフォニアテクノロジーとともに野村不動産ブースに出展した。展示内容は昨年と同じ「電動式アオリ開閉補助装置」だが、今年はさらに進化した内容になっているようだ。さっそく実物を見てみよう。
文・写真/トラックマガジン「フルロード」編集部
電動式アオリ開閉補助装置とは?
日本フルハーフとシンフォニアテクノロジーが共同開発中の電動式アオリ開閉補助装置は、ウイング車のアオリの開閉を電動化し、自動化するもの。現在のウイング車は羽根の開閉が自動で行なえる一方、アオリの開閉は手動。これを自動化することでドライバーの負担軽減や作業時間短縮につなげるのが同装置の開発コンセプトである。
両社は2023年に開発に着手。装置サイズを一般的なアオリ開閉補助装置(セイコーラック)と同等程度に抑えると同時に重量も抑え、それでいて強度や耐久性も確保することを目標に試行錯誤を重ね、昨年の国際総合物流展の野村不動産ブースでプロトタイプを初公開。自動運転フォークリフトとの連携デモンストレーションを披露した。
製品化は2030年が目標。試験や運送会社へのヒアリングなどを行ない、製品のさらなる開発を進めるとしていた。
全自動化を実現した最新バージョン
今回公開されたのは、そこからさらに一段機能を進化させた最新バージョンとなる。最大のポイントは、前回自動化を実現した「アオリ」に加えて、羽根やアオリを固定する「ロック装置」の操作までも自動化されている点だ。ウイング車の開閉操作は、
1、ロック装置を解除(手動)
2、羽根を開く(自動)
3、アオリを開く(手動)
の3行程(開く場合)で行なわれており、昨年のプロトタイプでは3番目のアオリ開閉を自動化していたが、今回のモデルでは1番目の「ロック装置」の開閉も自動化。ついに3行程すべての自動化が実現した。
ちなみにロック装置は車体四隅にあり、ドライバーはアオリの開閉のたびに操作する必要があったが、これならボタンを1度押すだけで全自動で開閉可能。実用化は「まだまだ先」というが、そのあかつきには作業負担や作業時間の大幅な軽減が期待できる。
なお、開発陣は自動運転フォークリフトの接近を検知し、自動開閉する機能なども盛り込みたいとしている。トラックがバースに着き、ドライバーが降りてきてアオリのロック解除をして羽根を開けて……、という「いつもの光景」が変わる日も近いかもしれない。
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