いすゞ エルフをタクティカルに大改造!? 軍用車の足回りをもつオフロードトラック「ストラヤ4×4」とは?

軍用車向けドライブトレーンを搭載

消防車架装を行なったストラヤ4×4(写真:Acela Trucks)
消防車架装を行なったストラヤ4×4(写真:Acela Trucks)

 ストラヤ4×4は、Nシリーズのクラス5車型「NRR」4×2シャシーをベースとする。NRRは、オーストラリア市場に正規導入されているいすゞ純正の4WD車型・NPSよりも車格が二つ上のシャシーで、4WDモデルは存在しないが、その四駆化改造にあたっては、いすゞ米国事業を統括するいすゞコマーシャルトラック オブ アメリカ(ICTA)の協力が得られたという。

 ドライブトレーンの最大の特徴は、車軸メーカーのメリター社(現在はカミンズが吸収)が2019年に開発した、最新のクラス5軍用装輪車用アクスル「プロテック3000」の固定軸・油圧ディスクブレーキ仕様を採用している点だ。

 軸荷重はフロントが1万2000ポンド(約5.4トン)、リアが1万4700ポンド(約6.7トン)で、車格に対して余裕ある容量を備えており、不整地走行での耐久信頼性を確保している。また、ホイールエンドには、ベベルギア式ハブリダクション機構をもつハブユニットが装着されるが、これは米軍最新の統合軽戦術車(JLTV、ハンビーの後継車両)が採用したユニットでもある。また、ドライバーが操作できるディファレンシャルロック機構(DCDL)も搭載している。

 サスペンションは、リーフスプリングにツインチューブ式ショックアブソーバを組み合わせたもの。4ピストンキャリパーを備えたディスクブレーキは、オフロードでの重負荷走行時でも制動力を発揮するよう設計された。

 ホイールには、335/80R20サイズのコンチネンタルMPT81オフロードタイヤを履く。オプションでタイヤ空気圧調整システム(1.2~6.6kgf/平方cmまで調整可)も搭載可能である。

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