試乗したWUSAはプロトタイプ。50cc以下の扱いで、原付免許で運転できる。価格は未定だが、製品版はノンカーボン仕様で20万円台を予定。発売時期は2022年春頃を予定している
コンパクトなモンキー125がビッグバイクに見える(?)ほど、WUSAはミニマム。■全長950 全幅500 全高600(各mm) 車重25kg モーター出力500wまたは1000w バッテリー36V11.6Ah
乗るとこんなサイズ感(筆者の身長は177cm)。何より注目度がスゴい。RDSのオフィスがある千駄ヶ谷周辺を走ったのだが、通行人がアツい視線を送ってきた。存在自体が新しい乗り物だ!
軽量かつ高級感抜群のドライカーボンを各部に採用。オートクレープ(窯)を持ち、デザインから加工まで一貫して自社で行える強みだ(製品版はアルミやFRPなどで代用する予定)
フレームは頑丈なスチール製で、低く横向きに配置した軽量&大容量リチウムイオンバッテリーを支える構造だ
右レバーはフロントブレーキ、左はリヤブレーキで、変速機構は備えない。メーターでは速度や距離、バッテリー残量などを表示する。なお最高速は35km/hとのこと
フットペダルは車いすユーザーも足を載せやすい大型サイズだ
公道走行可能なので、もちろん灯火類を装備。スタイリッシュなテールライトは、自社製の車いす用を流用した
バッテリーは着脱式で、自宅の室内で充電できる。30~60分でフル充電となり、約45分走行できる
重量は25kgなので運搬はカンタン。自室での保管もできそうだ。ハンドルとステップは内側に折り畳めるので、クルマへの積載もしやすい
RDS代表の杉原行里(あんり)さん。英国でプロダクトデザインを学び、2018年より代表取締役に就任した。2021年には受賞したデザイン賞の数で順位を決定する「DAC」で世界2位を獲得した
「ドライカーボン松葉杖」は、約310gと驚異的な軽量化を実現。画一的なデザインや素材しかなかった松葉杖の固定概念を崩した。グッドデザイン賞金賞(経済産業大臣賞)を授賞
「競技用車椅子[RDS SS01]」は、自社開発のシートポジションシミュレーター。着座位置を解析し、車いすユーザーの悩みを解決する。オーダーメイドの車いすを作る際に有効だ
熱量をもって未来を語ってくれた杉原さん。思わず惹き込まれてしまった