セミトレーラで大型トラック2台分の容積と積載量を実現するドイツ生まれのウイングトレーラの実力を検証!!
トランスウェブが2016年に導入したドイツ・シュローダー社製飲料運搬用ウイングトレーラ「アルバトロスXXL」
トレーラの車軸前後に2段積みスペースを設けることで荷室の容積を最大化。「運ぶこと」に特化した潔い設計はいかにもドイツらしい
2段積みスペースは油圧昇降式の2重床によりダブルデッキ化を実現。ロットで高さが決まるパレット貨物輸送の課題である「天井空間の無駄」を効率よく解消するアイデアだ
ウイングドアは一枚物で、全体がガバッと開く仕組み。パネルにはパレット32枚積みのイメージ画が誇らしげに描かれる。開閉操作はボディ前方のスイッチで行なう。ウイングと2重床は電動油圧モーター駆動だ
床を昇降させる油圧シリンダーは固定式の間仕切り(黒い壁部分)に内蔵。同車両は1100mm×1200mmパレットの32枚積みに対応しており、イチイチパレットを積載する場合は衝撃緩和のため写真のようにスペーサー(可動式の間仕切りなど)を入れる
ワイドシングルタイヤはダブルタイヤより車軸1本あたりの重量を軽くすることが可能。各部の軽量化により同車両は最大積載量も大型トラック2台分を実現する。なお、タイヤサイズは385/65R22.5インチだ
国産トラクタよりカプラ(連結装置)位置が低いモデルがラインナップされるスカニアトラクタは、トレーラの荷室の上下方向のスペース拡大に寄与する