ホンダ ステップワゴン(5代目)。わくわくゲートによって愛され、わくわくゲートによって避けられたクルマだった
先代ステップワゴンに装備された『わくわくゲート』は、リアゲートに横開きのサブドアをつけるという革新的なものだった
サブドアの開閉に必要な車両後方スペースは最小400mm。上に跳ね上げる場合、およそ1メートルのスペースが必要なことを考えるといかに便利な機能だったかが分かる
荷物の積み下ろしに重宝するだけでなく、シートアレンジによっては『わくわくゲート』からの乗降も可能だ
サブドアから乗降する場合、サイドのスライドドアから乗降するよりも後方が確認しやすいのも魅力だ
わくわくゲートが真価を発揮するのは写真のような状況だろう。しかし実用面だけでなく、わくわくゲートはそのギミックで文字通り家族にわくわく感をもたらしてくれた機能だった
リアゲートに左右非対称の縦ラインが入るデザインは一部のユーザーから敬遠された。使えばよさがわかる機能がデザインの段階で避けられるのはユーザーにとってもホンダにとっても残念だった
2022年1月に公開されたホンダ新型ステップワゴン
2022年1月に公開されたホンダ新型ステップワゴン
2022年1月に公開されたホンダ新型ステップワゴン。わくわくゲートは廃止され、デザインの上で気になった縦ラインは消えた。ゲートはなくなったが『わくわく』は残してくれただろうか?