■ボンネットの上にスペアタイヤ!? 失われたクロカンの象徴をギャラリーでチェック
悪路走破を重要視していたランクルには背面スペアタイヤが当然ついていた
ランクルを買うユーザーは実際に悪路を走ってパンクさせるケースも多かったため、スペアタイヤが重宝されたた
近年のランクルでは背面スペアタイヤを廃止
昔は走破力が重視されていたが、今では舗装路の安定性も高い水準で求められることから背面スペアタイヤは廃止された
SUVを悪路走破を目的として買う人も減り、背面スペアタイヤの需要は減ってしまったことも背面スペアタイヤが廃止された要因だ
いまだ背面スペアタイヤを採用しているメルセデスベンツGクラス(ゲレンデバーゲン)
この背面スペアタイヤをアイコンに、Gクラスは今でも人気が高い車種だ
オーバーハングに設置される背面スペアタイヤはカーブや車線変更で後輪の接地性を下げてしまう
日本を代表するクロスカントリー車のスズキジムニー
背面スペアタイヤを多くのモデルが廃止するなか、ジムニーはいまだに採用している
昔、クロカン車が背面スペアタイヤを採用した理由は車内に置くと積載量が減ってしまうためだった
よくトランク下にスペアタイヤを置いてあるケースがあるが、本格的なオフロードでは地上高を稼ぐためトランク下には置きたくなかった
ランドローバーシリーズ1はオーバーハングにスペアタイヤを設置すると走行に悪影響を及ぼすため、ボンネットの上に設置
最初に背面スペアタイヤを定着させたのは、第2次世界大戦時に使われたミリタリージープだ
走行性能向上を狙いオーバーハングに重いものをつける背面スペアタイヤを採用する車種は減っていった
背面スペアタイヤは走りや乗り心地を向上させる今日の技術進化に沿わないから、必然的に採用車種も減ってきている