地球温暖化を事実と認めて政策の前提にしている今、われわれは喫緊の課題として特に影響の大きいCO2の削減に取り組む必要がある(taka@Adobe Stock)
自動車メーカーの取り組みとしては、単にガソリン車をBEVに置き換えればいいという話ではない(Rasulov@Adobe Stock)
COP21で決まった具体的気温目標は「世界の平均気温上昇を産業革命以前に比べて2℃より十分低く保ち、1.5℃に抑える努力を追求する」というもの。産業革命以前との比較で、概ね1850年を基準としているが、これは日本で言うところの幕末頃にあたる。当時と比べて人口も10倍近く増加している今、はたしてこれが現実的な目標といえるだろうか?(Takashi Images@Adobe Stock)
BEVの普及はもちろんだが、他の手段も用意しておかないとおそらく生活の利便性を維持することができない。世界の自動車メーカーの流れを見ると、持ち札のメインとなるのはやはりBEVか?(写真は日産 リーフ)
日本のお家芸ともいえるHEV。写真の現行型トヨタ プリウスは40km/Lに迫ろうかという燃費を誇る。今後もHEVの開発が進めばさらにCO2排出量削減が進むだろう。他の手段でCO2吸収量を補えばカーボンニュートラルを達成できる
EVとHEVのいいとこ取りといえるPHEV。ガソリンエンジンとモーターを搭載し、さらにコンセントからバッテリーに充電することができるため、短距離であればBEVのように使うこともできる(写真は三菱 アウトランダー)
搭載した燃料電池で発電し、モーターを動かして走る燃料電池車(FCV)。写真のトヨタ MIRAIは燃料として水素を使用する。走行時にはCO2を発生しないが、燃料である水素の精製に環境負荷がかかる
燃料に水素を用いる水素エンジンを搭載するトヨタ カローラ。モータースポーツに参加しながら開発を続けている。モーターではなくエンジンを使うため乗り味はガソリンエンジン車に近く、内燃機関のノウハウを流用可能。前出のMIRAI同様、燃料である水素の精製に環境負荷がかかる