薄暗くなる夕暮れどきなど、周りが見えにくくなる時間帯は特に事故が起こりやすい。視力が衰え始めている中高年ドライバーの場合は、その危険性はさらに高くなる
アクセルとブレーキの踏み間違いをドライバーに警告するとともに急加速を抑える、「踏み間違い加速抑制アシスト」など、すでに乗っているクルマに後付けができる安全装備のラインナップも増えている
前を走るクルマや歩行者などが近づくとドライバーに警告をするとともに、衝突の可能性が高い場合にはブレーキを制御して事故を回避するスバルの「アイサイト プリクラッシュブレーキ」。体力の衰えを感じているおじさんには頼もしい安全装備だ
交差点への進入時に左右から接近するクルマを感知し、そのまま進行しようとするとドライバーに危険を知らせるトヨタセーフティセンスの機能のひとつ「フロントクロストラフィックアラート」など、クルマの安全装備は日々進化している
マツダの安全技術i-ACTIVSENSEのひとつ「アドバンスト・スマート・シティ・ブレーキ・サポート」では、従来モデルと比較して感知角度が2倍となり、作動速度域も30km/hから80km/hまで引き上げられるなど、自動ブレーキもより高性能なものに
従来は設定したスピードを一定に保つのみの機能であったオートクルーズだが、近年主流となってきている「全車速追従クルーズコントロール」では、前走車に合わせて停止・発進する機能も追加され安全性が大きく向上している
Honda SENSING Eliteを搭載したホンダ・レジェンドは世界で初めて認可された自動化レベル3のクルマ。レベル3は、限定された領域だが、すべての運転操作をクルマに任せることができるというもの。100台限定リースのみ、1100万円での販売だった。すでに世界のメーカーはレベル4の開発にシフトしている
脚をあまり上げることなくクルマへの乗り降りができる低床フロアのモデルあれば、つまづく心配も少なくなる。高齢な家族と同居する中高年ドライバーのクルマ選びにもぴったり
シートにある程度の高さがあるモデルであれば、乗り降りのしやすさに加え、運転時の目線が高くなることで、周辺が見やすくなるという利点も
中高年ドライバーにとっては、家族など同乗者の乗り降りが快適かも重要。開口部が大きいスライドドアは、ミニバンやワゴンタイプの軽自動車などでも近年人気の装備だ
荷物などで両手がふさがっている際、ハンズフリーでトランクやラゲッジスペースを開けることができるちょっと贅沢な機能を持つ車種も、経済的に余裕のある中高年ドライバーであれば、愛車選びの候補に入ってくるはず。(画像は、VEZEL ハンズフリーアクセスパワーテールゲート)
クルマの乗り降りの際に体を支えるアシストグリップも、シンプルではあるが中高年以降のドライバーや同乗者にとってはありがたい装備だ