オールシーズンタイヤをいち早く日本に導入したのがグッドイヤー。その代表的ブランドが『VECTOR』で、その最新タイヤが『VECTOR 4SEASONS GEN‐3』だ
都心でもひと冬に1度や2度は路面が真っ白になる降雪がある。写真は2022年1月6日の夕方。ベストカー編集部に近い文京区音羽周辺の一般道。昼過ぎから降り出した雪が、16時過ぎにはこんなにも積もり、サマータイヤでは走行できない状況となった
昨年新たにラインナップに加わった『VECTOR 4SEASONS GEN-3』はグッドイヤーが自信をもって送り込むオールシーズンタイヤのプレミアム商品。スタンダード商品の『VECTOR 4SEASONS Hybrid』に対し、静粛性、乗り心地、操縦性などを大幅に引き上げたのが特徴
強固な構造のアンダートレッド(内部構造)とショルダーブロックを組み合わせることでタイヤの変形を低減。これによりしっかり感のあるドライ路での操舵レスポンスを実現。また気温変化に強いゴムにより、冬の低温下でもしっかりグリップ力を発揮する。グリップ性能と、操縦安定性を重視した専用設計の「オールウェザー シリカコンパウンド」により、さまざまな路面コンディションで、その威力を発揮するのだ
トレッド中央部に大型のサイプを配置。雪面に接地時した際、その大きなサイプが多くの雪を排出するとともにサイプ交差点の開口部が広がることで排雪性能がさらに向上し、高い雪上グリップ力を実現するのだ
タイヤ側面に記される山と雪の結晶のマークは「スリーピークマウンテン・スノーフレークマーク」と言われるもの。欧州の厳しい基準をクリアした冬用タイヤの認証マーク。このスノーフレークマークが付与されたタイヤは高速道路などの「冬用タイヤ規制」に対応し、走行が可能だ
冬季の関越自動車道は、都内から1時間ちょっと走ると雪景色となる。「冬タイヤ規制」となっても「スリーピークマウンテン・スノーフレークマーク」が付与された『VECTOR 4SEASONS』シリーズであれば安心して走行することが可能だ
ドライ路面の高速道路を走っても“シャー”という高周波のノイズがしっかりと抑えられていて室内は快適。特徴的なV字型トレッドパターンを採用する『VECTOR 4SEASONS GEN-3』だが、従来からある『VECTOR 4SEASONS Hybrid』に対し、溝の配列をより細分化することで路面からのピッチ音を分散し、ノイズの低減と振動大幅に抑制した
箱根の山道を気持ちいいペースで走る。スポーツタイヤのような強大なグリップ力ということはないが、一般的なサマータイヤと比較してグリップ力に劣るという印象はない
特徴的なV字型トレッドパターンを採用。タイヤの内部構造により高い剛性を確保するとともに、低温でも柔軟性を維持するトレッドゴムやサイプの形状などにより、雪道での安定したグリップ力を発揮するのだ
溝の底ほど溝の幅が広くなる構造を採用。これによって摩耗が進行しても溝の幅を維持することで排水性能を確保し、高いウェット性能を発揮するのだ
塩見智氏