最小限の視線移動で素早く後方確認ができる点や、ミラーに映る範囲が広いなど、機能面においては「フェンダーミラー」が優れているところも多い。そのため、より安全性を重視するタクシーやセダンタイプの商用車などでは、今なお「フェンダーミラー」を採用するとことが多い
2017年に登場し、最近は街中でも見かけることも多いトヨタのJPN TAXI(ジャパンタクシー)は、ライトバンスタイルではあるものの、すべてのグレードで「フェンダーミラー」を標準装備。タクシー専用設計として開発されたモデルではあるが、一般ユーザーの購入も可能だ
現代のクルマではもはや見ることがないシガーライター。タバコに火をつけたい時に押し込むのことで内蔵された電熱線が加熱され、数秒後、自動で押し出されれば使用可能の合図。最近の若いドライバー諸君には、そう言ってもピンとこないと思うが……
シガーライターとともに、最近のクルマでは見ることがなくなったのが引き出しタイプの備え付け灰皿。ヘビースモーカーのクルマでは写真のような状態が日常茶飯事で、ガソリンスタンドで吸殻を捨て、かわりに消臭ビーズを入れてもらうのが、昭和の時代の給油時の習慣だった
「シガーライター」自体は絶滅したものの、それが差し込まれていた「シガーソケット」は、スマホの充電や様々な機器の電源として使用できる「アクセサリーソケット」とその名を変え、現在のクルマでも生き残っている
円筒形の「アクセサリーソケット」の場合、その形状はかつての「シガーソケット」と同様。差し込み部分に耐熱加工が施されておらず「シガーライター」の使用はできないため、DC端子を備えたUSBチャージ―などを差し込んで使うのが現代では一般的だ
センサーやカメラといった安全装備の充実で、標準装備としてはほぼ壊滅状態の「コーナーポール」だが、サードパーティー製の後付けパーツとしてはまだまだ現役。夜間に見やすい先端が光るタイプや、駐車時にじゃまにならないよう、コンパクトに畳めるものも
2列目に回転可能なキャプテンシートを備えたデリカスターワゴン(1985年)。その内装も含め、まるでリビングのような豪華さではあるが、大人4人が向かい合って座ることを考えると、少々窮屈そう……という感は否めない
車中泊といえば、運転席まで含めたフルフラットシートだが、完全な平らにするためにはやはりマットなどが必要となるなど、その利便性に関しては少々疑問な点も。「回転対座シート」同様、今後の登場するクルマには、採用されなくなってしまう可能性も?