■マツダアイコニックSPはRX-7後継車?
RX-8終了から早11年あまり、ようやくロータリーエンジンを搭載するスポーツカーが復活する、と会場で色めきたったのがサプライズ発表されたアイコニックSP。
注目の心臓部は、MX-30のロータリーEVをベースに2ローター化し、最高出力370ps、車重1450㎏、3.9というパワーウエイトレシオを公表している。
しかし、がっかりなポイントも。残念ながらエンジン直結モードではなく、MX-30ロータリーEVと同様、PHEVを予定しているとのこと。
エクステリアデザインについては、これまでのマツダのアイコンデザインを集約したもので、フロントマスクはロードスター、低くワイドなフロントボンネットやフロントウインドウ、Bピラー周りのウインドウ処理、RX-VISIONクーペを思わせるテール回りなど、マツダ魂動デザインの集大成。
全長4180×全幅1850×全高1150mmというワイド&ローのプロポーションは、実際に見ると、大きいようにも見えるし小さく見える印象。
正直、過去に見たデザインで、あまり新しさは感じられなかったが、それを抜きにすると、純粋にヴィオラレッドのアイコニックSPはとにかく見とれるほどの美しさだった。
またちゃんとポップアップし格納するLEDのリトラブルヘッドライト風のデザインは、これまでになかったもので、新鮮だった。
■デートカー、ホンダプレリュードが復活
今回S2000後継車かと言われていたホンダのスペシャリティコンセプトがまさかのプレリュードコンセプトとして登場した。
デザインはロングノーズショートデッキの古典的なクーペスタイル。トヨタのハンマーヘッドに似たフロントマスクと思えるが、実際に見るとノーズ先端が長く、伸びやかだ。
ヘッドライトもLEDによる上下幅を狭めたヘッドライトを両端で折り返して上下2段に並べているコの字型のトヨタ車とは違い、プレリュードコンセプトは緩やかなⅬ字型のポジションランプの下にヘッドライト、そして細くて長いポジションランプが中央に配置されている。
ボディサイズは明らかにされていないが、見た目の印象はGR86よりもひと回り大きく、全体的な質感はポルシェやアストンマーチンのようにも感じた。
むしろフロントよりもクーペらしい個性(色気)を感じたのがリアテールランプ。横一文字でその下のプレリュードのロゴが配置されたあたりのデザイン処理はカッコいい。
パワートレインはBEVではなく、e:HEV(シビックと同一か)になるだろう。
2代目、3代目、4代目、5代目それぞれ乗られたオーナーのみなさんはこれを見てまたプレリュードに戻りたいと感じるのだろうか?
このプレリュードは発売されるのは確実。早ければ2024年中、遅くとも2025年には発売されそうだ。
■これが新型WRXのクーペ? スバルスポーツモビリティコンセプト
これがスバルの考える、スポーツカーの未来像なのか? 公開されたスバルスポーツモビリティコンセプトはワイド&ローのクーペボディで、全高こそやや高めなものの、水平基調のフロントボンネットにショートデッキのクーペスタイルだ。ボディサイズは全長4433×全幅2090×全高1459mm。
ボディパネルについては、面数やキャラクターラインを極力少なくしており、張りのあるクリーンな立体的なプロテクション感と空気の流れを感じさせる造形を目指したという。
サイズはかなり大きいが前後フェンダーには現行型WRX S4が採用しているクロスオーバーSUVのようなクラッディングを装着している。
ドライバーを中心に4輪を意のままにコントロールするイメージが基本骨格とされており、低く座りながらも視界と見切りのよさを確保しているのはスバル車らしい。安心して走りを愉しめるパッケージングを実現したという。
これがどんな市販モデルになるのか、期待して待っていよう。
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