『MFゴースト』の世界観で実車チューニング!! 織戸学が「GR86MFGコンセプト」を徹底解説

安心感・信頼感が86チューニングには欠かせない

ヤンマガ/駆動系は歴代MFGコンセプトでもお馴染みの、小倉クラッチ(ORC)の「400 Light CLUTCH」をGR86にも導入しました。

織戸/よく「すばやいシフトワークを駆使して」とかいうことあるけど、その意味の半分以上が実は「素早いクラッチーワーク」だと、僕は思うんです。シフトチェンジのたびに、クラッチ操作やクラッチ自体の性能でわずかな差が生まれ、積もり積もって明らかな差になるわけ。そのくらいクラッチは、勝つために重要なんです。普段使いで扱いやすく、いざという時に強い入力をなんなく受け止めてくれる「400 Light」は、信頼性の高いクラッチとしてオススメできますね。

ヤンマガ/今回は初めて、オイルメーカーがプロジェクト・パートナーに加わりました。採用したのは、フックスの「TITAN GT1 FLEX 5 SAE 0W-20」です。

織戸/スポーツカーであるGR86であれば、高回転時のエンジン保護に優れたエンジンオイルを、モータースポーツで実績のあるメーカーから選択したいですね。結局、パワーはエンジンのコンディション次第。エンジンを傷めないためにもオイルは良い製品を使うのが鉄則です。

ヤンマガ/ブレーキキャリパーキットは、プロジェクト・ミューの「FS4M」と「FS2A」です。鍛造キャリパーにもかかわらず、手の届く価格設定。このパーツも、前回メニューから持ち越しています。

織戸/スポーツ走行時、最も重要なのがブレーキング性能。止まれるという安心感が速さに繋がるのです。MFGのような超ロングコースを想定すると、長い下り坂でブレーキを酷使することになります。「FS4M」のような、耐フェード性でオーバースペック気味のブレーキキャリパーキットを投入して、「止まれる安心感」を確保したいところです。

ヤンマガ/最後は走りを大きく左右するサスペンション。STの「XTA plus 3 MAX ORIDO Edition」です。織戸さんのシグネチャーモデルのようですが……。

織戸/STは、欧州のモータースポーツシーンを席巻するサスペンションメーカーKWの傘下にあるブランドで、コストパフォーマンスの高い商品を展開しています。ひとことで言うと「懐が深い乗り味」で、路面コンディションが次々と変わるMFGの舞台となるような公道を存分に楽しめます。特に、僕がコラボした「XTA Plus 3」モデルは、伸び側・縮み側(低速)・縮み側(高速)の3ウェイで減衰力調整ができるので、最適なセッティングが必ず見つかります。

MAX ORIDOモデルのサスペンションを自らレクチャー!
MAX ORIDOモデルのサスペンションを自らレクチャー!

ヤンマガ/今回組んだ「GR86MFGコンセプト」のメニューですが、総じてどのようなチューニングでしょうか?

織戸/全国のGR Garageで取り付け可能な、車検対応の気難しくないパーツだけを使い、「速くて楽しい、作品に通じるワクワク感」を安心して堪能できる仕様です! 今回、製作をお願いしたのは、GR Garage MASTER ONE東名川崎なのですが、再認識したのはGR Garageのスタッフが「本当に86のことを良く知ってるし、研究熱心だな……」ってことです。GR86をリフトで上げた時、旧86との補強パーツの違いを一目で説明してくれたり、僕が開発に関わったパーツに対して、深いレベルの質問をしてきたり……。

「GR86MFGコンセプト2022」のプロジェクト・パートナーであるGR Garageでは、パーツ単位のカスタマイズを受け付けてくれる。ブレーキキャリパー特別セットはGR Garageだけの限定発売なので、気になったら、近くのお店のGRコンサルタントに相談しよう(※各種パーツの装着は、各GR Garageの判断によります)
「GR86MFGコンセプト2022」のプロジェクト・パートナーであるGR Garageでは、パーツ単位のカスタマイズを受け付けてくれる。ブレーキキャリパー特別セットはGR Garageだけの限定発売なので、気になったら、近くのお店のGRコンサルタントに相談しよう(※各種パーツの装着は、各GR Garageの判断によります)

ヤンマガ/無茶なチューニングも絶対勧めないですし、GR Garageには安心感・信頼感があるから、不安なく86ライフが送れますね。さて、今後なんですが……。今年の「FUJI 86 STYLE with BRZ」で、この「GR86MFGコンセプト2022」を使った企画を画策中です! 織戸さん、引き続き、宜しくお願いします!

織戸/了解です! 皆さん、「FUJI 86 STYLE with BRZ」を楽しみにしていてください!

デモカーは「FUJI 86STYLE with BRZ 2022」直前までGR Garage MASTER ONE 東名川崎にて展示される(※イベント時を除く)
デモカーは「FUJI 86STYLE with BRZ 2022」直前までGR Garage MASTER ONE 東名川崎にて展示される(※イベント時を除く)

プロジェクト・アドバイザー 織戸学
1968年12月3日生まれ。愛称は「MAX ORIDO」。雑誌主催のドリフトコンテスト優勝からレーサーの道へ進み、現在まで四半世紀にわたりトップドライバーとしてファンを魅了している。GT300では 2 度のシリーズチャンピオンに輝く。GT500の優勝経験もあり、TGR 86/BRZ Race(現TGR GR86/BRZ Cup)には初年度より参戦。ル・マン24時間やNASCARなど海外レースでの経験も豊富。次世代ドライバーの育成にも励んでおり、レーシングガレージ 130R-YOKOHAMAを運営する。

次ページは : ■「GR86MFGコンセプト2022」チューニング内容と作品紹介

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