【年間5000kmが境界線!?】走行距離連動保険は本当に得なのか!?  分岐点となる具体的数値を解説!

【年間5000kmが境界線!?】走行距離連動保険は本当に得なのか!?  分岐点となる具体的数値を解説!

 自動車保険を選ぶとき、最近よく目にするのが「走った距離」で保険料が変わるタイプだ。あまりクルマに乗らない人には魅力的に見える一方、使い方によっては従来型のほうが合う場合もある。年間走行距離の目安や注意点を知って、自分のカーライフに合った保険を見極めたい。

文:佐々木 亘/画像:Adobe Stock(トビラ写真=CRACK@Adobe Stock)
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走行距離連動自動車保険って本当に得なの?

走行距離連動型保険とは読んで字の如く、走行距離区分で保険料が算出される(musa@Adobe Stock)
走行距離連動型保険とは読んで字の如く、走行距離区分で保険料が算出される(musa@Adobe Stock)

 自動車保険の見積もりを検討する際、「年間走行距離によって保険料が変わる」という商品を目にする機会が増えてきました。「普段あまり乗らないから保険料が安くなるならお得そう」と感じる一方で、「本当に得なのだろうか」「どのくらい走るとメリットがなくなるのだろうか」と疑問に思う人もいるでしょう。

 実際のところ、走行距離連動型保険は誰にでも向いているわけではありません。利用状況によっては大きなメリットがある一方で、従来型の自動車保険の方が適しているケースもあります。皆さんの走行距離はどうでしょうか。

走行距離連動保険が注目される理由

走行距離連動型保険は走行距離が短く、あまりクルマの利用頻度が高くない人にとってはメリットがある(Dmitry Grushin@Adobe Stock)
走行距離連動型保険は走行距離が短く、あまりクルマの利用頻度が高くない人にとってはメリットがある(Dmitry Grushin@Adobe Stock)

 走行距離連動型保険の考え方は非常にシンプルです。クルマを運転する距離や時間が短ければ、それだけ事故に遭遇する可能性も低くなるという考え方に基づいています。

 例えば、年間3000kmしか走らないクルマと年間2万km走るクルマでは、道路上にいる時間そのものが大きく異なります。道路を走る時間が長くなれば、それだけ事故やトラブルに巻き込まれる可能性も高まり、反対に走行距離が短ければ事故リスクも低くなると考えられるのです。

 走行距離連動保険は、この「走行距離の差」に着目し、走行距離の少ない契約者ほど保険料を抑えられる仕組みとして生まれました。

 以前は毎日の通勤や通学でクルマを利用する人が多く見られましたが、テレワークの普及によってクルマの利用頻度が減少した人も少なくありません。その結果、クルマは所有しているものの、実際には週末の買い物やレジャー仕様が中心で、年間走行距離が短いというケースも増えています。

 こうした利用実態の変化に合わせて、「あまり乗らない人は保険料も安く」という考え方が注目されるようになりました。

得になる人と損になる人の分岐点 

クルマが必須となる地方部では、自ずとクルマの使用頻度・走行距離がたかくなるため走行距離連動型保険はデメリットの方が多いだろう(Oleksiy@Adobe Stock)
クルマが必須となる地方部では、自ずとクルマの使用頻度・走行距離がたかくなるため走行距離連動型保険はデメリットの方が多いだろう(Oleksiy@Adobe Stock)

 それでは、実際にどのくらいの年間走行距離で、お得になるのでしょうか。

 走行距離連動自動車保険は、保険会社によって区分は異なりますが、年間走行距離を数段階に分けて保険料を設定している商品が一般的です。中には、3000km以下から1万6000km超まで細かく区分し、走行距離に応じて保険料を変えているケースもあります。 

 例えば、休日の買い物やレジャーに利用するクルマやセカンドカーとして所有しているクルマ、通院や習い事の送迎に使うクルマなどは走行距離が比較的短くなる傾向があります。こうした利用形態であれば、3000〜5000kmでの契約が可能で、走行距離連動型保険のメリットを受けやすいでしょう。

 一方で、地方部では事情が異なります。通勤や通学、買い物など生活のあらゆる場面でクルマを利用する地域では、年間走行距離が1万kmを超えることも珍しくありません。その場合、距離による割引効果は小さくなり、走行距離連動型保険を選ぶメリットは薄いでしょう。

  結論として、年間3000〜5000km程度の利用であれば保険料のメリットが出てきます。一方で、年間1万kmを超えるような利用が続く場合は、従来型自動車保険の契約の方がおすすめです。

次ページは : 保険料の安さだけで選ばないために 

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