GRスープラがサバ色に、GRヤリスがイクラ色に!??? スシローとGAZOO Racingが初めてタッグを組み、2026年8月5日から全国のスシローで、GR4車種の限定ミニカーが付く商品を発売する。用意されるミニカーは、「つくローセット用」14万台と「天然本鮪7貫盛り用」4万台の計18万台。このミニカー、既製品の色替えでなく、トヨタとスシローのデザイナーが机を並べて仕上げたオリジナルであり、店内で遊べるレースゲームには実車の性能差まで作り込まれている。発表会で明かされた開発の裏側から”ガチ度”を検証していこう。
文:ベストカー編集局長T、画像:トヨタ自動車/FOOD & LIFE COMPANIES、ベストカー編集部
たまご、〆さば、まぐろ、いくらがGR4車種に!?
夏休みに子供と一緒にスシローへ!! クルマ好きファミリーのこの夏の予定が決まったぞ。2026年8月5日(水)から8月30日(日)まで、全国のスシローで「GAZOO Racing コラボ限定ミニカー&BOX付き つくローセット」(税込720円~)と、「GAZOO Racing コラボ限定ミニカー付き 天然本鮪7貫盛り」(税込1390円~)の2品が販売される。
どちらも対象商品1点につき、限定ミニカーが1台ランダムで付いてくる。ランダム。にくい。揃えたい。マクドナルドのハッピーセットの第二弾ってことですね。
車種はGR86、GRスープラ、GRカローラ、GRヤリスの4台。モチーフになった寿司ネタは、タマゴ、〆さば、マグロ、イクラ(軍艦)の4種だ。ミニカーとは別に、全4種のコラボシートも1枚ランダムで付く。いずれも車種・デザインは選べない。
ミニカーは台数限定で、用意されているのは「つくローセット用」が14万台、「天然本鮪7貫盛り用」が4万台。合わせて18万台が全国のスシローで配られる。数字だけ見れば潤沢だが、全国のスシロー店舗数(2026年8月時点で667店舗)で割ればそう多くはない。各店舗の手配分がなくなり次第終了で、販売状況はアプリや公式サイトで確認するようアナウンスされている。夏休みの週末に人気店へ行って空振り、という展開は普通に起こりうると見ておいたほうがいい。欲しい人、急ぎましょう。
なお、対象商品「つくローセット用」と「天然本鮪7貫盛り用」は持ち帰り不可(ミニカーはもちろん持ち帰っていいけどお寿司はお店で食べてね、ということ)。持ち帰り専門の「スシロー To Go」と「京樽・スシロー」では実施されない。ここは間違いやすいので先に押さえておきたい。
おまけじゃない、両社デザイナーによる共作だ
さて本題である。回転寿司チェーンのミニカーと聞いて、既製品に色を塗り替えただけの「ポン付ノベルティだろう」と想像した人には、少し訂正が必要だ。
発表会でGAZOO Racing担当者、トヨタ自動車のGRブランド事業推進部・三枝正樹部長が語ったのは、まずミニカーそのものを作る苦労だった。限られた予算と時間の中で、この造形を成立さsせられるメーカーを両社で探し続け、ようやく製品化にこぎ着けたという。回転寿司のセットに付く1台のために、製造先探しから始めているわけである。
デザインについても、スシロー側のデザイナーとトヨタ側のデザイナーが一緒に机を囲んで検討を重ねたとのこと。マジか。ポイントは、寿司ネタの絵を車体にペタリと貼るのではなく、ネタの色や質感の特徴をスポーツカーのスタイリングに合わせて、タマゴの黄、〆さばの青銀、マグロの赤、イクラ(軍艦)の黒、と、GRのボディカラーとグラフィックへ翻訳する作業を、両社のデザイナーが詰めていったという。なんだこの斜め上の方向への本気は。
720円のBOXがサーキットに変身する
「つくローセット」に付く「GAZOO Racingコラボ限定BOX」も、単なる箱ではない。
いわゆるペーパークラフトで、ミニカーを走らせる、収納する、という2種の楽しみ方がある。広げればミニカーを走らせる面になり、的当てのように遊ぶこともでき、組み立てればミニカーを収めるトランク型のボックスとして家へ持ち帰れる、という設計だ。
興味深いのは、この遊び方に行き着くまでの過程である。前述のトヨタGR三枝部長は、100円ショップへ通ってペーパークラフトを手に取り、「これ、いけるんじゃないか」と思ったという。店で受け取る→店内で走らせる→箱にしまう→家で再び遊ぶ、という一連の流れを思いついたそう。スシロー側の担当者である株式会社FOOD & LIFE COMPANIES広告宣伝部コンテンツマーケティング企画課の森拓海リーダーも、初期段階では自ら厚紙を折り、どんな箱にできるかを試していたと語った。
つまりこのBOXは包装ではなく商品の一部であり、小さなサーキット兼ガレージとして設計されている。720円のセットに、そこまでの手間がかかっているという事実は、それ自体がなかなかの読みものだ。
こういう、いい歳した大人がガチで考える「遊び」、皆さんも大好物ですよね。
GR86は出足、スープラは直線で速い
さて今回のコラボ企画は「ミニカー周り」に留まらない。というか自動車メディアとしては一番反応してしまうのが以下の施策。
スシローの店舗の中でも各テーブル席に大型モニター「デジロー」を導入している店舗(約200店舗)では、期間中(2026年8月30日まで)「GAZOO Racingモード」が登場する。「デジロー」は大型タッチディスプレイ上に寿司が流れ、タップして注文できるスシローの設備で、注文額に応じてミニゲームが発生する。そのゲームが、期間中は「GRスシローカップ」に変わる。画面上ではGRの4車種がレースを繰り広げるという趣向だ。
注目すべきは、この4台に実車の性格がきちんと割り振られているところ。たとえば、軽さを武器とするGR86はスタートダッシュが速く、GRスープラはストレートで伸び、4WDのGRヤリスとGRカローラは悪路や雪道で強さを見せるという。こだわりまくりじゃないですか。
FRスポーツの軽快な身のこなし、直線での速さ、そして4WDの悪路性能。回転寿司の注文システムに載るミニゲームが、そこまで実車の特性をなぞってくる必要はどこにもない。にもかかわらずやっているあたりに、GRとスシロー、両社の本気が透けて見える。ほかになかったのか。なかったのだ。
そして、各ゲームで勝つクルマは固定されておらず、結果はランダム。手元に届いたミニカーと同じ車種を画面上で応援する、という遊び方を想定して作られている。
ゲームで「大当たり」が出ると「だっこずし」グッズが獲得できるとのこと。うーむ、当てたい。
「サババババ」!? 擬音と動画に潜む隠しネタ
ゲームの作り込みは、細部の言葉選びにも及んでいる。
当初は「ブルルルル」のような一般的なエンジン音を検討していたが、寿司とのコラボらしい表現へ振り切ったという。たとえば〆さばは「サババババ」だ。加えて「アソボール」といった言葉遊びも用意されている。サババババ。たしかにちょっとラリー車のスキール音っぽい。
スペシャルムービー「GRスシローカップ【GR×スシロー】」も8月4日10時30分から、スシロー公式SNSとGAZOO Racing公式YouTubeで公開されている。GRのミニカー4台と寿司たちが店内でレースを繰り広げる内容だが(ここらへん、書いてて違和感がなくなってきた自分が怖い)、発表会では映像の中に複数の遊びを忍ばせたことも明かされた。そのひとつが、トヨタ社内のいわゆる”ボス”を思わせるアクリルスタンドが寿司を握っているカット。動画を止めながら探してみると、思わぬ発見があるかもしれない。
新宿西口店は競技車両の写真まみれになる
東京・スシロー新宿西口店では、8月4日(火)から8月30日(日)まで、スペシャルコラボ店舗としての装飾が施される。壁面や客席の特別装飾に加え、テーブル面にはサーキットやラリーのコースを描いたテーブルマットが敷かれる。複数席にまたがって一本の大きなコースになる構成も用意されるという。
GAZOO Racing側が新しい試みだと強調したのは、写真の使い方だ。スシローで人気キャラクターの装飾自体は珍しくないが、世界で実際に戦っているGR車両を、デフォルメではなくリアルな写真で店内全面に展開するのは初めての試み。そりゃそうだろう。クルマ好きの子供を持つ家族は、回転寿司の待ち時間がパラダイスになる可能性がある。おそるべし。






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