三菱新型エクスフォースがタイでお披露目!! やべえ、これは売れそう!! 早期日本導入を求む

三菱新型エクスフォースがタイでお披露目!! やべえ、これは売れそう!! 早期日本導入を求む

 2025年3月24日、この日に記者発表会を迎えた「バンコク国際モーターショー2025」にて、三菱の新型クロスオーバーSUV「エクスフォース」が初めて一般公開された。以下、現地から速報をお届けします。

文/写真:諸星陽一

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さらに進化した三菱製ストロングハイブリッド

 バンコク国際モーターショーのプレスデーに行われた記者発表会で、三菱自動車タイランドのバイスプレジデント、サロー氏は次のようにスピーチした。

「エクスフォースは、Silky & Solid(シルキー&ソリッド)というコンセプトのもと、流れるような優雅さと力強さを融合した三菱自動車らしさを明確に表現したデザインを採用しました。

 最新のフルハイブリッドシステムを搭載し、力強い加速と優れた燃費性能(24.4 km/L)を実現。さらに、7つのドライブモードとAYC(アクティブ・ヨー・コントロール)により、あらゆる路面でも安心・安全な走行を可能にする。特別にチューニングされたサスペンションは、タイの道路事情に合わせて最適化され、10万km以上の走行試験を行っています」

タイ最大規模のモーターイベント「バンコク国際モーターショー」にて新型エクスフォースが一般に初披露された(ワールドプレミアは3月20日)。タイで生産・発売され、価格は89万9,000バーツ(約396万円)から
タイ最大規模のモーターイベント「バンコク国際モーターショー」にて新型エクスフォースが一般に初披露された(ワールドプレミアは3月20日)。タイで生産・発売され、価格は89万9,000バーツ(約396万円)から

 新型エクスフォースはHEV専用の1.6L DOHC 16バルブ MIVECエンジンを従来より高出力化して搭載。2列シート、5人乗り。「ダイヤモンドセンス」と名付けられた先進運転支援システム(ADAS)を全車標準装備し、360度カメラ、アダプティブ・クルーズ・コントロール(自動追従機能付き)、ブラインドスポット警告(BSW)などが含まれる。また、すべてのグレードに6つのエアバッグが標準搭載され、ASEAN NCAPにて5つ星評価を獲得。

 同クラストップレベルの室内空間を誇り、後席は8段階のリクライニングが可能。ヤマハプレミアムサウンドシステム「Dynamic Sound」や、空気清浄機能「ナノイーX」も搭載される。

 また、エクスフォースの開発担当者である製品開発本部・プロジェクト開発マネジメント部HEV/PHEV推進担当部長の上平真氏にお話をお聞きしたので、その内容をまとめてお伝えしたい。

――タイではHEV(ハイブリッド)モデルのみを発売するのですね?

上平氏「新型エクスフォースはインドネシアではガソリンエンジンモデルを先行して発表。先日、タイでハイブリッドのみを投入しました。タイは電動モデルに対して税制面での優位性があり、価格面で有利になることからハイブリッドのみにしました。実際の燃費性能も重視されるユーザーが多く、実燃費とカタログ燃費の乖離が大きいと訴訟され、負けると罰金というケースさえあるほど燃費に重きを置いていますので、燃費のいいハイブリッドとすることで商品力が大きく上がります」

コメントを寄せてくれた、新型エクスフォース開発担当者である三菱自動車の製品開発本部・プロジェクト開発マネジメント部HEV/PHEV推進担当部長・上平真氏
コメントを寄せてくれた、新型エクスフォース開発担当者である三菱自動車の製品開発本部・プロジェクト開発マネジメント部HEV/PHEV推進担当部長・上平真氏

――今回エクスフォースに搭載されるハイブリッドシステムは、エクスパンダーで使っているものの発展型と見ているのですが、どんなところが違うのでしょう?

上平氏「エンジンは4A92という型式なので基本は昔からのものですが、エクスパンダーに搭載する際にほぼ刷新しました。ただし、モーター&ジェネレーターとトランスアクスルが変わっています。従来はトランスアクスルの外側にモーター&ジェネレーターが装着されていたのですが、このハイブリッドではトランスアクスルのなかにモーター&ジェネレーターを組み込んでいます。そうした構造としたうえで2段の変速機構を組み込み、加速と燃費、静粛性などを向上しています。さらに、モーターとエンジンを切り離す機構を組み込むことで、エンジンだけで走るときにモーターの抵抗が影響しないような方式としているのです」

――その「切り離し」はかなり有効なのでしょうか?

上平氏「エンジンで加速したいときにモーターがつながっていると、大きな抵抗になります。ほぼ同じシステムでモーターが切り離せないエクスパンダーのハイブリッドに比べて燃費で15~20%の燃費向上、エクスパンダーのガソリンエンジンモデルと比べると50%程度も燃費が向上して、ライバルをしのぐ数値になっています」

――もちろん動力性能も妥協なしでしょうか?

上平「三菱はそこの部分は絶対に負けられないので、動力性能で勝っていて、今回は燃費でも勝ちにいけました」

今回の発表では残念ながら日本発売については触れられなかったが……これ、日本でも売りますよね? ね? ね??
今回の発表では残念ながら日本発売については触れられなかったが……これ、日本でも売りますよね? ね? ね??

――走行モードはエクスパンダーのように豊富なのですか

上平「はい、もちろん走行モードは豊富です。エクスフォースはFFの2WDなのですが、ノーマル、ターマック、ウエット、マッド、グラベルの5つの走行モードを備えています。ウエットがあるのが面白い部分だと思いますが、タイは雨が降ったときの路面の水深が深いのでかなりの抵抗になるんですね。そこで、タイヤの回り始めはスリップを押さえ、その後はぐいぐい回して水を押しのけるようなモードになっているのです」

  国や地域によってさまざまな事情が異なり、搭載されるパワーユニットも違ってくる。気候や路面によって走行モードの設定なども異なる。そこに対応して、しっかり仕向地に合わせたクルマ作りをしているところは、さすが日本メーカー。ここまで細かい仕事をする海外メーカーは見たことがない。三菱の新たな世界戦略車である新型エクスフォース、強力なストロングハイブリッドを搭載して、ASEAN市場の席巻を狙う。

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