改良版CX-3は見えない部分が大きく進化! 試乗レポートをお届け


 デミオと同じく2016年10月に年次改良を受けたCX-3。デミオ同様に外観の大きな変化はないものの、中身は確実に進化。

 マツダの最新技術が惜しみなく投入され、操縦安定性や乗り心地の改善が期待される。2015年のCX-3登場時から「愛車候補」として考え続けていた鈴木直也氏が、その進化具合をチェックする。

 文:鈴木直也/写真:藤井元輔
ベストカー2017年1月10日号


改良版CX-3のポイントをおさらい

 試乗レポートに入る前に、まずは今回の改良ポイントを簡単におさえておこう。

  • 1. Gベクタリングコントロール搭載
  • 2. サスと電動パワステのチューンでハンドリング向上
  • 3. フルカラー&高精度化等でメーターの視認性を向上

 デビュー以来CX-3は、全般的には高評価ながら、乗り味には注文がつきがちだった。2度目の改良となる今回、足回りの仕様などが変更されたことで、どこまで走りは良くなったのか? 

 さっそく鈴木直也氏の評価を見てみよう。

写真左が今回の改良版モデルで、右が改良前のモデル。エクステリアの違いはアルミホイールのカラーが変更された程度にとどめられている  

“人馬一体”がさらに進化

 新型デミオの成長ぶりに動揺したボクに、さらなる追い討ちをかけたのが新しいCX-3だ。

 CX-3はデビューから1年足らずの今年初めに小改良を受けて、DE精密過給制御や足回りの変更などを盛り込んでいたのだが、残念なことにシャシーの変更がいまひとつ。

 「乗り心地に配慮してバランスが乱れてないかい?」という印象で、ボク的にはあまりピンとこない改良だった。

 個人的にCX-3のデザインは大のお気に入りで、条件さえよければデミオから乗り替えてもいいとすら思っていたのだが、ここでちょっとブレーキがかかったわけだ。

 で、今回の改良型CX-3、エンジン/パワートレーンの改良は前述のとおり先に実施ずみで、より滑らかでレスポンスがよくなったパワーフィールはデミオ同様、実に軽やか。

 ボディは50㎏ほど重いものの、トルク感はむしろこちらのほうがビビッド。

 6ATのユニットが違うため、最大トルクがデミオより2kgmほど強力なのも関係しているのか、ビミョーに「コッチのほうが高級感あるよね」というエンジンフィール。

 もちろん、遮音材なども奢っているのだけれど、デミオよりお高い価格を正当化するだけの手は打ってある。

 また、従来モデルでボクの好みからはずれた足回りのセッティングも、期待どおりイイ感じの仕上がりだった。

 前後サスともブッシュのセッティングを変えて、より前後方向のコンプライアンスを大きくした効果は、大きめの段差越えはもちろんのこと、比較的入力周波数の高いチリメン状の路面アンジュレーションでもしっとりとしたダンピング性能を発揮する。

 ストラット/トーションビームというありきたりなスペックの足としては、「よくぞここまで!」と褒めてあげたい上質な乗り味を演出。

 というわけで、ついに物欲に我慢できなくなったワタクシ鈴木直也は、新型CX-3の購入契約書にハンコをついてしまったのでありました(チャンチャン)。

改良モデル(左)では、ブッシュの構造を変更し、こじり特性を40%低減して、スムーズなストロークを実現している  

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