マイナーチェンジしたカロクロ(カローラクロス)の注目度がスゴイ。その注目装備の一つが、シグナルロードプロジェクション。ウインカーの方向指示を路面に映し出して、車両の接近を喚起する日本初の装備だ。いったいどんなものなの?
文:ベストカーWeb編集部/写真:トヨタ、小糸製作所、市光工業、メルセデス・ベンツ
【画像ギャラリー】バカ売れの予感しかない新型カローラクロスのディテールをじっくり!(16枚)画像ギャラリー路面にクルマの進行方向を映し出す日本初の機能!
運転中にヒヤっとする事態が起きやすい交差点。こんな場所での事故抑制に役立ちそうな装備をトヨタが導入した。マイナーチェンジしたカローラクロスに搭載されるシグナルロードプロジェクションがそれだ。
いったいどんな装備かというと、ウインカーに連動してクルマの進む側の路面にオレンジ色の矢印を投影する機能。夜間などの車両の接近をより分かりやすくし、自転車や歩行者がいる場合は注意を喚起してもらおうというものだ。
道路に情報を投影しようという試みは、海外ではメルセデスなどで先行例があるが、日本では初めて。思い起こせば2023年のジャパンモビリティショーで、小糸製作所や市光工業などが「路面描画プロジェクションランプ」という機能を出展していた。カロクロの装備については、小糸製作所の手がけた技術の製品版だという。
※「市光工業製」と推測できる記述がありましたが小糸製作所の誤りでした。お詫びして訂正いたします。
カローラファミリーは2026年に発売60周年!
シグナルロードプロジェクション搭載だが、歴代カローラが重視してきた「時代の『ちょっと先』の大衆車」という価値を継承するものとして実現したという。
実はカロクロを含むカローラファミリーは2026年に発売60周年を迎える。この点からも今回のカローラクロスは、カローラの持つ本来の意義を強く意識して生まれた。「シグナルロードプロジェクション」もオプション扱いではなく、GR SPORTとZグレードに標準装備される点が意欲的だ。
「シグナルロードプロジェクション」については、SNSで「こりゃ便利」という声があるいっぽうで「歩行者に威圧的じゃないか」という書き込みもみられる。
新たに導入される技術なので、こればかりは実際に多くの人が体感しての評価を待つ必要があるが、最近はイヤフォンをして街を歩く人も多いから、路面に光を映して知らせるという注意喚起は悪くないように思える。一見地味だが効果を生みそうなカローラクロスの「挑戦」に期待したい。


















コメント
コメントの使い方トヨタだけじゃなく、協力企業であるスバル・マツダ・スズキの主力車にも即刻取り入れて欲しい。
そうすれば、交通全体で大きく事故を減らせる。社会損失も大切な人生の損失も減らせる。
今までなぜ生まれなかったか、と思うほど、導入は比較的容易にできるのに安全効果が高い装備。