ノートe-POWERは予想以上に面白い!新井敏弘×大輝 の雪上バトル!

ノートe-POWERは予想以上に面白い!新井敏弘×大輝 の雪上バトル!

 毎年恒例の雪上テスト、今回はおなじみの新井敏弘選手だけでなく、息子の新井大輝選手も参加。親子での雪上テストとなった。

 試乗したのは、インプレッサスポーツ、ヴェゼルHV、フリードHV、プリウス、ノートe-POWERの5台。さて、新井親子が気になったクルマはどれだったろうか? 

 まずは新井敏弘選手の感想から。

 語り:新井敏弘/写真:平野 学
ベストカー2017年2月10日号


ノートe-POWERはかなりパワフル!

 今回は息子の大輝がウロウロしているのがどうも気になりますね。生意気なこと言ってませんか!? わかったような口をきいていますが、まだまだ甘チャンなんですよ。

 毎年恒例の雪道テスト取材なのですが、今回はまさかの季節外れのポカポカ陽気で群馬サイクルスポーツセンターに雪がない、という不測の事態です。

 関越トンネルを抜けて山奥の奥只見まで来たものの、それでも路面は除雪されていて、やっと見つけた片道1㎞ほどの雪道区間で試乗となりました。

 しかも気温が高く、雪もブカブカに緩んでしまっているのでコンディションとしてはかなり厳しい状況でした。

「モーターによるドライバビリティの高さと、想像以上の動力性能にビックリ」だったという。ちなみに1.2L、直3エンジンは発電専用で、駆動力として実際にクルマを動かすのは最高出力109ps、最大トルク25.9㎏mの電気モーターだ
「モーターによるドライバビリティの高さと、想像以上の動力性能にビックリ」だったという。ちなみに1.2L、直3エンジンは発電専用で、駆動力として実際にクルマを動かすのは最高出力109ps、最大トルク25.9㎏mの電気モーターだ

 FFのノートe-POWERで少し走ってみたのですが、200mほど走って断念しました。

 これ以上奥へ入っていったら確実にスタックします。……と思ったら、後方で息子の大輝がヴェゼルRSでスタックしています。経験の差がこういうところに出るんですね。

 緩んだ雪道の場合、ズボリと埋まりそうな場所を見極めて慎重に走るラインを見定めていかないと簡単にスタックします。

 それにしてもノートe-POWERは面白いクルマです。ほかのクルマは乗らずともおおよそどんな走りなのか予測がつくのですが、ノートだけは完全に乗る前の予想から裏切られました。

 とにかく速い! アクセルをちょっと踏んだらグイと加速する。

 ガソリンエンジンのノートだったら1.2LのNAで……まあこんなくらいだろうという動力性能のイメージがあるのですが、e-POWERはヒューンと一気に速度を伸ばしていきます。これは気持ちいい。

 そしてアクセルペダルを離すとものすごいエンジンブレーキで減速します。モーターなのでエンジンブレーキとは言いませんね。回生ブレーキがものすごく効きます。

 馴れればアクセルペダルの踏み加減だけで自由自在に速度コントロールができるのが面白いんです。ブレーキペダルをまったく踏むことなく止まりたい場所でクルマを止めることもできました。50~60㎞/hで走っていて、ポンとアクセルペダルを全閉にするとブレーキランプが点灯するんです。

 それほどの減速Gを出している、ということです。

 プリウスは、今回のモデルで初めて設定された4WDではなくFFモデルだったため、ほとんど雪上に乗り入れることができませんでした。

 さすがに今回のようなブカブカ雪面ではFFだと危険すぎます。舗装路面で走らせた印象では、ボディがずいぶんとしっかりしたな、と感じました。シャシーをキッチリ作ったということはよくわかります。

 あとはヴェゼルですね。走らせた印象はほどほどにスポーティな乗り味のSUVなんですが、内装があのクラスのクルマとしては高級感あっていいと思います。

 ハイブリッドRSだと277万円ですか!? ただ4WDの設定がないのが残念ですね。SUVだったら雪道を走ることも多いだろうから、4WDを選べるといいと思います。

新型インプレッサについては「直進性のよさ、ブレーキのよさが印象的」と語る新井敏弘選手
新型インプレッサについては「直進性のよさ、ブレーキのよさが印象的」と語る新井敏弘選手

 新井大輝選手の気になるクルマについての記事はこちら!!

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